「夜行バスで休憩の度に揺り起こしてくる隣の客。嫌気がさして寝たフリすると、膝を蹴り上げられて...」(埼玉県・30代女性)
遠方への旅行に便利な「夜行バス」。
深夜に出発し、消灯後は座席で眠りにつくのが一般的な過ごし方だろう。
埼玉県在住のJタウンネット読者のAさん(仮名、30代女性)は、20代の頃はよく夜行バスで旅行をしていた。
今回ご紹介するのは、ある日の移動中に彼女が体験した出来事だ。
そのとき、Aさんは通路側に座っていた。隣の窓際にも若い女性が座っていたのだが、その女性がサービスエリアでの休憩の度に肩をたたいてきたという。
嫌気がさしたAさんは、何度目かの休憩で寝たふりをしてやり過ごそうとしたのだが――。
私の肩を叩きながら「すみません、すみません」
20代の頃、旅行費を少しでも安くしたかったため、夜行バスを使っていました。
あの日乗り込んだのは、4席スタンダードの夜行バス。私が予約するときに残っていた席は通路側で、窓側の隣の席には20代くらいの女性がいました。
乗り込んでしばらくして眠気がやってきて、私はそのまま眠りについたのですが......。
数十分後、私の肩を叩きながら、耳元で囁く声が聞こえました。
「すみません、すみません...」
目を覚ますと、窓際に座る隣の女性でした。
私が「はい......」と反応すると、
「トイレに行きたいので譲ってくれませんか?」
と、声をかけられました。どうやら、最初のパーキングエリアに着いたようです。眠い目を擦りながらも席を立ち、彼女に道を譲りました。
私もトイレに行こうと同じく降りました。トイレから戻ると隣の女性はすでに座っており、スマホを弄っていました。私は着席し、またしばらくして目を閉じました。
そしてまた数時間後、「すみません、すみません」と、小さな声で肩をポンポン叩く振動が体に伝わり、目が覚めました。また隣の彼女です。
ひたすら肩をゆすられて...
「トイレに行きたいので譲ってくれませんか?」
彼女がまたそう言うのでしぶしぶ道を譲り、戻ってきたときに同じことをされないよう、彼女が戻るまで起きて出発と同時に目を閉じました。
そしてさらに数時間後「すみません、すみません」と、彼女は全く同じことをしてくるのです。
私はさすがに嫌気がさしてしまい、わざと寝たふりをしましたが、それでも彼女はひたすら肩をゆすってきます。
私が寝たふりを続けていると、起きる見込みがないと感じたのか、彼女は大股を広げ私の体を跨ごうとしました。その際、右足で思いっきり、私の膝を蹴り上げたのです。
私は「痛い!」と言うのを飲み込みました。なぜなら深夜3時、寝ている人もいる中で声を出すのは抵抗があったからです。
もう我慢できない。「なんだあの女......」とはらわたが煮えくりかえる思いをしながら、彼女の帰りを待ち、戻った瞬間、「私が起きなかったら、跨いでいくのですか?」と尋ねました。
「サービスエリアに着いたら起きてなさい」
「はい、起きなかったら飛び越えます」
そう答えた彼女に、今度は「さっき足ぶつかって痛かったですけど......」と聞くと、
「じゃあ、サービスエリアに着いたら起きてなさい」
と言われました。
残り2回のサービスエリアは、彼女に起こされる前に我先に立ち上がりサービスエリアに降りて過ごしました。
今思えば、席を交換するなど対処法はあったと思いますが、自分で確保した席です。自分がバスでどのように過ごすかを見極めて席を決めてほしいと思いました。
それがあってから、旅行で夜行バスを使うことを一切やめました。
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