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「ねっとり甘々」な焼き芋をお家で作れる...だと? 話題のレシピを試してみたら、簡単すぎておののいた

井上 慧果

井上 慧果

2021.12.19 20:00
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寒くなってくると、食べたくなる焼き芋。石焼き芋屋を見るとついつい嬉しくなって駆け寄ってしまう。

だが、外から持ち帰って来るとなると、家に着くまでに少し冷めてしまったりもする。お店のものも美味しいが、たまには出来立てアツアツの、焼き芋が食べたい。でも自分で焼くのはなかなか大変......。

そんなひとは見逃せない、おうちで出来る「ねっとり甘々」焼き芋の作り方を紹介した投稿が、ツイッターで話題となっている。

美味しい「ねっとり甘々」焼き芋を作る(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)
美味しい「ねっとり甘々」焼き芋を作る(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)

投稿者は、漫画家の新國みなみ(@nikkuni373)さん。

2021年12月6日、新國さんは「ねっとり甘々ガチ焼き芋のコツまとめた」と、4枚のイラストをツイートした。

「おうちでねっとり甘々ガチ焼き芋に挑む」ため、新國さんがあげているのは3つのポイント。まずは基本の「さつまいも選び」だ。

新國さんがオススメしているのは、「紅はるか」、「安納芋」、「シルクスイート」の3種類。どの品種にもそれぞれ特徴があるが、どれも甘さは抜群のようだ。

ゆっくり加熱すると甘くなる

むきだしのまま(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)
むきだしのまま(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)

2つ目のポイントは、「むきだしのまま」。

サツマイモを洗ったあと、濡らした新聞紙やアルミホイルで包まずに調理することで、「ねっちりして美味しい」焼き芋になるのだそう。

お手軽に作りたいという人は「炊飯器」、本格的なものが作りたいという人は「オーブン」に、そのままサツマイモを入れる。ただし、オーブンの場合は好みによってアルミホイルを巻いてみてもいい、とのことだ。

ゆっくり加熱(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)
ゆっくり加熱(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)

最後のポイントは、「ゆっくり加熱すると甘くなる」。

オーブンの場合は、予熱をせず

「最初は70~80度で、90分加熱(途中で一度ひっくり返す)
仕上げに200度で30分加熱」

なお、新國さん宅では110度までしかオーブンレンジの温度が下がらないそうだが、「その温度で焼いてるけど美味い...」とのこと。

炊飯器の場合は

「200ミリリットルの水を加える
玄米モードでスイッチオン」

玄米モードがなければ、通常モードでもOK。

ゆっくりと加熱するのがコツのため、早炊きモードはオススメしないとのことだ。

完成!

完成!(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)
完成!(画像は新國みなみ@nikkuni373さん提供)

焼き上がりをのんびり待ったら、完成だ。

オーブンレンジで焼いた方は

「皮がしっかり焼けていて中がぎゅっと凝縮されている」
「芋によっては蜜があふれ出す」
「焼き芋屋さんの匂い」

炊飯器で炊いた方も

「意外と焼き芋感強め」
「皮も食べやすい」
「予約しておけば朝から焼きたてが食べられる」

と、それぞれ異なる特徴やメリットがあるようだ。

Jタウンネット記者は9日、投稿者の新國さんに、どのようにしてこの焼き芋の作り方に辿りついたのか、取材した。

「家で焼き芋を焼くようになったのはわりと最近のことなのですが、焼き芋を科学的なアプローチで美味しく焼くコツを紹介しているサイトというのがいくつも存在していて、サツマイモのでんぷんが麦芽糖になることで甘くなるので適温の70~80℃でじっくり温めて仕上げに高温で火を通すというやり方を知りました。 そこで時間を調節して自分でも試した結果、人に教えてもよさそうな安定性のある作り方になりました」

と新國さん。イラストでレシピをまとめた理由については「『焼き芋の美味しい作り方を調べている』と人に話すと『レシピを是非教えて欲しい』と言われることが多かったのでイラスト付きでまとめました」と説明した。

「ねっとり甘々ガチ焼き芋」、作ってみた

新國さんのレシピのイラストを見ていたら、とてつもなく焼き芋が食べたくなってしまった。

ということで、記者も「ねっとり甘々ガチ焼き芋」作りに挑んでみることに。

芋を用意(画像は編集部撮影)
芋を用意(画像は編集部撮影)

近所のスーパーで手に入れた「シルクスイート」を水でよく洗い、水気を切って......。

炊飯器(画像は編集部撮影)
炊飯器(画像は編集部撮影)

ひとつは、炊飯器に200ミリリットルの水と一緒に投入。

オーブンレンジ(画像は編集部撮影)
オーブンレンジ(画像は編集部撮影)

ひとつはアルミホイルを巻いて、ひとつはそのままオーブンレンジへ投入。

そして、残るひとつは、アルミホイルを巻いてオーブントースターに入れてみた。というのも、編集部員に聞いてみたところ、自宅でやき芋を作るときはこの方法だというメンバーが多かったからだ。

オーブントースターへ(画像は編集部撮影)
オーブントースターへ(画像は編集部撮影)

そのまま炊飯器は玄米モードで110分、オーブンレンジは110度(記者宅のオーブンレンジの最低温度)で90分と200度で30分、オーブントースターでは90分ほど焼いてみた。

出来上がったのがこちら。

ねっちりしている...(画像は編集部撮影)
ねっちりしている...(画像は編集部撮影)

まずは、炊飯器で作った焼き芋。

スイッチを入れてから、そのまま何もしなくてよかったため、これが一番楽だった。

にもかかわらず、ねっとり甘々な焼き芋に仕上がっていた!皮も柔らかく、少しふかし芋っぽさもある。

ほくほく感もほしいというひとは、この方法がいいかもしれない。

アルミホイルあり(画像は編集部撮影)
アルミホイルあり(画像は編集部撮影)

こちらが、アルミホイルを巻いてオーブンレンジで焼いた焼き芋。

そしてこちらが、アルミホイルをせずにそのままオーブンレンジで焼いた焼き芋だ。

アルミホイルなし(画像は編集部撮影)
アルミホイルなし(画像は編集部撮影)

甘みはどちらもとても強く、炊飯器で作ったものよりもねっとりしている。匂いも含め、本当に「焼き芋屋」のクオリティだ。

アルミホイルなしで焼いたものは、皮もぱりっとしており、ところどころに焦げ目もしっかりついていて、一番焼き芋らしさがあった。また、ねっとり感もこちらの方がやや強い。

逆に、アルミホイルを巻いたものは、炊飯器ほどではないがほくほく感も感じられた。新國さんのレシピにもあった通り、アルミホイルの有無は、個人の好みによりそうだ。

オーブントースターだと...(画像は編集部撮影)
オーブントースターだと...(画像は編集部撮影)

ちなみに、オーブントースターで焼いた芋がこちら。

美味しい......のだが、甘さもねっとり感も、やはり少し物足りない気がする。

何より、記者宅のオーブントースターは一度に15分までしか焼くことができないため、何度も様子を見て、ひっくり返しながら焼いていくのがなかなか大変だった。

オーブンレンジと炊飯器による焼き芋の方が、簡単で、かつ美味しいのは間違いない。

まだまだ寒い日も続くことだろう。皆さんも、おうちで「ねっとり甘々ガチ焼き芋」に挑戦して、自分好みの最強の焼き芋を作ってみてはいかがだろうか。

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