九州人なら誰でも知ってる? やみつき食感のソウルフード「マンハッタン」を食べてみた!
みなさんは「マンハッタン」をご存じだろうか。
米・ニューヨーク市の中心街にして世界的に有名な大都会――のことではなく、福岡県大野城市に本社を置く製パン会社「リョーユーパン」が販売する菓子パンのことだ。
1974年に発売されたロングセラー商品で、九州地方ではソウルフードとして人気らしい(販売地域は沖縄を除く西日本エリア)。
長崎県佐世保市出身のジェイ・キャスト社員のEさんにマンハッタンのことを聞くと、
「マンハッタン懐かしいね。スーパーとかで普通に売っていた。よく食べていた」
と、マンハッタン愛を語っていた。
初体験のマンハッタンの味やいかに!?
そんな「マンハッタン」を、関東出身の編集部員も、関西出身の編集部員も食べたことがない。
九州人に愛され続ける菓子パン、どんな味なのか――筆者は宮崎県宮崎市に住む知人のFさんに頼み、マンハッタンを東京の編集部に送ってもらった。
マンハッタンの生地はサクッとしていて、ドーナツというより沖縄県の銘菓・サーターアンダギーを思わせるような食感がある。手のひらに収まるサイズの商品ではあるが、中身がしっかりと詰まっていて食べ応えあるため、1つでも満足感が得られる。
コーティングに使われているチョコレートは甘さがセーブされているので、生地の旨味を邪魔しない。チョコのほどよい甘味と生地の旨味の相乗効果で一度食べたらやみつきになってしまった。
編集部内でも、
「しっかりとした噛み応えがあっておいしい」(20代・I記者)
「オールドファッションドーナツみたいでおいしい」(20代・O記者)
「クッキーとビスケットの中間みたいな生地。私は好きです」(20代・Y編集長)
と、それぞれ初マンハッタンながら1発で心を奪われてしまったようだ。
絶品「あまおうマンハッタン」の次は!?
宮崎市に住むFさんは、通常のものに加えて別の味のマンハッタンも送ってくれた。
福岡が誇るブランドいちご・あまおうととコラボした「あまおうマンハッタン」が存在していたのだ。
「あまおうマンハッタン」はリョーユーパンが展開する「元祖月別フェア ブランド苺」の商品で、12月1日から12月31日までの期間限定で販売されている。
コーティングには、あまおうパウダー入りチョコレートが使われ、ホワイトクランチのトッピングまでされた贅沢なマンハッタンだ。
こちらはコーティングに使われているあまおうパウダー入りチョコレートの存在感が強く、いちごの濃厚な甘みが口いっぱいに広がる。仕事であることも忘れ、身も心もとろけてしまいそうになった。
あまおうとマンハッタンの奇跡のコラボレーションだけに、期間限定商品とはいえ人気もあるだろう。
2021年12月6日、Jタウンネット編集部はリョーユーパンの企画広報部の担当者に取材した。
――あまおうマンハッタンは、どれだけ人気があるか。
「あまおうマンハッタンは、2017年12月に初めて発売をいたしました。福岡を代表するいちごの品種である『あまおう』の人気もあり、あまおうマンハッタンも大変好評をいただいております。その後も定期的に味を変えながら販売を行っております」(リョーユーパン担当者=以下同)
担当者によると、これまでマンハッタンは約60種類もの味を発売してきているという。コラボの実績も十分すぎるほど積んでいるが、次の味の発売予定を聞くと、
「『(仮)アーモンドチョコマンハッタン』を2022年2月に発売予定です。マンハッタンはハード(硬め)の生地にチョコがからめている仕様上、チョコレートと相性が良い食材で企画します。次回はチョコレートと相性が良いアーモンドをトッピングしたマンハッタンを発売致します」
とのこと。こちらもあまおう同様、絶妙なコラボレーションとなりそうだ。
全国販売されていないマンハッタン。九州など販売エリアを訪れた際にはぜひまた食べたい1品だった。