高校のグラウンドに「元気100倍」な落ち葉アート出現 なんのために生まれた?作者に聞くと...ほっこり
とある高校のグラウンドに現れた、「元気100倍!」になれそうなアートがツイッターで注目を集めている。
これが、その写真。高校の美術教員を務めるはまー(@hamacream)さんが2021年11月21日、ツイッターに投稿した。
なんと、紅葉した落ち葉を使い、国民的ヒーロー・アンパンマンを地面に描いたのだ。黄色い手足の部分は、イチョウだろう。服やほっぺには赤い落ち葉、マントはこげ茶色の落ち葉......と、見事な色使いである。
ほれぼれするような完成度に、リプライ欄では
「ステキです。夫と共に心ワクワクしました」
「そこはかとなくディテールが細かくてスゴい」
「スゴい~今にも飛び出しそうです~」
など、賞賛が寄せられている。
同じように感じた人は多いようで、投稿はなんと31万件超の「いいね」、5万件超のリツイートが集まり、拡散され続けている(29日時点)。
Jタウンネット記者は25日、投稿者のはまーさんに詳しい話を聞いた。
「ジャムおじさんが昔からの憧れです」
実は、はまーさんは20年4月にも、人気ゲーム「星のカービィ」のキャラクター・カービィを桜の花びらで見事に描き、ツイッターで大きな話題になった。
当時Jタウンネットが取材したときは、教材研究や和やかな気持ちづくりのために作ったと語っていたが、今回のアンパンマンは「なんのために生まれた」のだろうか。
「朝晩冷え込むようになり、子どもたちが少し疲れているように見えたので、ちょっとでも元気が出ればなぁと作りました。ちょうど卒業式まであと100日だったので『げんき100ばい』のポーズを作りました」(はまーさん)
はまーさん自身、5歳の時、プール熱を患った際に幼稚園の先生にアンパンマンの絵本を貰い、元気や勇気をもらったという。また、「優しくて何でも作れるジャムおじさんが昔からの憧れです」。
そんなはまーさんが、子供達のために作ったアンパンマン――。新しい顔を得た彼が「元気100倍」になるように、寒さに滅入っていた生徒たちの心も、温まったに違いない。
グラウンド横の桜の木の下に、落ち葉のみで描かれた、正義の味方。そばにはイチョウの木もあったそうで、主に桜とイチョウの葉、そして風で飛んできた落ち葉を使ったという。
ちなみに、作っていて大変だったのは、「とにもかくにも風です。笑」とのこと。
投稿のリプライ欄にも
「アクリルのケースか何かで雨風防ぎたい位の完成度」
「なんのために生まれたのか 分からないまま風に吹かれそう」
と、せっかくの作品が吹き飛ばされることを心配する声がちらほら。
叶うなら今も、アンパンマンが無事だといいのだが......。
(参考) https://twitter.com/hamacream/status/1248019251387969536