むつ市のふるさと納税返礼品「ホタテ水着」マジで大人気 注文数は予想の2倍以上...生産者が嬉しい悲鳴
「100個くらい」の予想をはるかに超えた
ホタテ水着とは、3枚のホタテの貝殻を青いリボンで固定した、いたってシンプルなデザインの水着だ。貝殻の幅は一枚12センチ前後。「大きすぎず小さすぎず、丁度いい貝幅のホタテ貝」だという。寄附金額6000円の返礼品だ。
ホタテ水着を開発するきっかけは、10年半前に起きた東日本大震災。阿部学さんは、地元特産のホタテの貝殻が、大量に余っているのに気付き、何とか活用できないかと考えた。
電動ドリルで穴を開け、表面を漂白・研磨して、水着に加工し、ネット販売したところ、年間に平均で100セットほど売れたことも......。
今回のふるさと納税返礼品も、阿部さんは「100個くらいかな」との予想していたそうだ。ところが、「予想をはるかに超える注文に驚いています」と語る。
生産の方は大丈夫なのかと聞いてみると、阿部さんと妻が2人で手作りで作っているため、急な増産は難しいが、「年内、精一杯頑張ります」と元気よく答えた。阿部商店の本業は、海産物のオンライン通販だ。
こちらも年末が稼ぎ時。ふるさと納税返礼品とオンライン通販、ダブルで忙しい年末とは、不景気な昨今、良いことかもしれない。