「楽しみにしていた寿司屋に入れず、旅先で落胆。トボトボ帰る私に向かって、その店の従業員が...」(埼玉県・20代男性)
旅行の楽しみといえばさまざまあるが、地元の名物を食べるのもそのひとつ。
だが、有名なご当地グルメの店に足を運んでみたものの、満席で入れなかった――そんなことも、少なくはない。
なかなか気軽にはいけない旅先。次に来られるのはいつになるかもわからない。
そうなると、かなりガックリ来てしまう人もいるだろう。
埼玉県在住の読者・Fさん(20代男性)も、そんな残念な経験をした。
とはいえどうしようもないので、諦めて他の店を探そうとしたのだが――。彼が旅先で触れた、地元の人たちの優しさを、読者の皆さんにも味わっていただこう。
今日は満席、翌日は船の時間が...
先日、友人と伊豆大島に旅行に行った時のことです。僕たちは唐辛子醤油につけた魚を使った「べっこう寿司」という郷土料理を食べるのを楽しみにしていました。
昼前に店へ行ったところ、店前には「本日予約でいっぱいです」の札が。
せめて明日ならまだ予約可能か......?と思い店員さんに聞いたところ、翌日は13時半以降であれば可能とのこと。
しかし、帰りの船は14時45分には出てしまいます。
僕たちは店員さんに、翌日は難しいことを伝え、その寿司屋さんで食べることを諦めて、トボトボと別の店を探しに歩き出しました。
すると、そんな僕たちを先ほどの店員さんが追いかけてきたのです。
「お店は14時までですが...」
「お店は14時までですが、良かったら14時からでいかがでしょうか?」
とその店員さんが言いました。
翌日も都合がつかず残念そうにしていた僕らを気遣って、お店の閉店時間以降でも何とかならないか、大将と相談してくれたのだと思います。
空いたタイミングで連絡を頂けるとのことで、電話番号を伝えました。
その後、大島の観光スポットである砂漠にいたところ、13時半ごろに電話があり、すぐにお店へ。
店員さんは「お待たせしてしまいすみません...!」とおっしゃられていましたが、「むしろ、こちらがすみません!」という思いでした。
べっこう寿司と地魚のお寿司はとても美味しく感動しました。
あまりの美味しさに友人がべっこう寿司を追加注文をした際には、できるまで少し時間がかかるからということで大将がメニューにない炙りの握りをサービスしてくれました。その握りもすごく美味しくて...。
店を出た後の僕らは「あの店最高だったね」と何度も何度も話してました。
伊豆大島の人々の優しさに、触れることができた気がします。
その寿司屋さんに行くためにもう一度伊豆大島に行きたいです。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
その店で食べられないと知り、肩を落としたFさんたちのために、閉店後にも関わらず彼らを迎え入れてくれた寿司店。
地元の人たちの優しさに触れ、Fさんたちにとって素晴らしい旅となったようだ。
皆さんにも、旅先でのほっこりした話、素敵な出会い、思い出に残っている体験談はあるだろうか。
Jタウンネット編集部は、皆さんが体験した「旅先でのほっこりエピソード」を募集している
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