「旅先の駐車場で、車にトラブル。パニクる私に、30人もの男たちがどこからともなく近づいてきて...」(千葉県・60代男性)
車のタイヤが側溝に落ちてしまった――。一人でドライブ中、こんなトラブルに見舞われてしまったら厄介だ。
車を動かすには車体を持ち上げて、溝からタイヤを引き上げる必要があるが、手伝ってくれる人が側にいないとそれはなかなか難しい。
Jタウンネット読者のOさん(60代男性)は5年前、まさにそんな状況に陥った。
Oさんは当時、山奥にある温泉を目指し、車で一人細い山道を走っていた。
無事に目的の町に到着し、さて駐車場に車を停めようというところで、車の後輪が側溝に落ちてしまったという。
どうしたものかと頭が真っ白になるOさん。そんな彼を見ていた一人の女性が、どこかに電話をかけ始めた。
「やっちゃったね!」
私は温泉が大好きで、毎週のように各地の温泉へ出掛けていました。
今から5年ほど前のその日も、私は静岡県の山奥にある有名な温泉で日帰り入浴を楽しもうと、一人で車に乗りこみました。
細い山道をくねくねと走り、目当ての温泉のある町に到着。しかし、現地の広い駐車場へ車を入れようとした時、側溝へ右後輪のタイヤを落としてしまったのです。
こんなことは今まで無かったことで、私は「あぁ~やっちまった!」と頭が真っ白に!
と、その時、その駐車場で小さな子供に三輪車の練習をさせていた女性が私の下に寄ってきて、こう言いました。
「やっちゃったね!」
そして彼女は、誰かに電話をかけ始めました。
5分ほど経過すると......厳つい顔をした人も混じった30人ほどの男たちが集まってきたんです。
彼女は何者だったのか?
女性はどうやら、電話で助けを呼んでくれていたようです。
集まってきた男性たちはいとも簡単に私の車を持ち上げて、側溝から脱出させてくれました。
男性たちの中の仕切り役のような人が役場らしき所へ電話して、
「おい、今年で4台目だぞ!何とかしてくれよ」
と言っていたところを見ると、皆さんこうしたトラブルには慣れっこだったんでしょう。
事が終わったあと、彼らは私がお礼を言う間もなく三々五々に立ち去ってしまいました。
それにしても気になるのは、電話をかけてくれた女性のことです。電話で一声掛ければ30人の男の人たちが集まるなんて......いったいどういう人なのか?
いずれにしろ、彼女がいなかったら私はきっと途方に暮れていたに違いありません。
謎を抱えながら、私は町に来る途中の道の駅で買ったみかんを彼女の子供にあげてお礼を言うのが精一杯でした。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
30人の男たちをすぐに呼び出せる女性......何者かはわからないが、彼女のお陰でOさんが助かったのは確かである。
この女性のように、皆さんが旅先でトラブルに見舞われた時、助けの手を差し伸べてくれた人はいるだろうか。
Jタウンネット編集部は、皆さんが体験した「旅先でのほっこりエピソード」を募集している
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