渋谷に登場した「ハチ公」ショップが可愛すぎて散財不可避 買い物が「秋田犬保護」につながるって...最高か?
渋谷で待ち合わせといえば定番中の定番なのが、駅前の「ハチ公」像だ。
いつも渋谷駅まで送り迎えしていた主人が死去した後も、その帰りを待ち続けたというこの忠犬は、秋田県からやってきた秋田犬だった。
2021年11月1日「犬の日」――渋谷駅直結の渋谷スクランブルスクエアの14階に「ハチふる SHIBUYA meets AKITA」という店がオープン。ハチ公のふるさと・秋田県の課題解決を目的にした地方創生型ショップである。
Jタウンネット記者はオープン当日、さっそく同店を訪問。
そこには、「ハチ公」ファンや秋田出身の人はもちろん、犬好きにもたまらない空間が広がっていた。
売り上げの一部は「秋田犬」のために
店内には、スイーツや雑貨、食器等、多彩なハチ公デザインの渋谷土産が50種以上並ぶ。
渋谷区観光協会公認のスイーツブランド「HACHEESE(ハチーズ)」のお菓子、秋田銘菓「金萬」のハチ公コラボの他、秋田県産の枝豆やいぶりがっこ、米粉、酒粕等の原材料を使った食品も豊富だ。
実は店内の商品のほとんどが、秋田県産の原材料を使って製造されたもの。
人口減少・高齢化の問題が特に深刻な秋田県の地域経済を活性化させるため、地元の食材や資材等を使った商品を豊富に販売している、「地方創生型ショップ」なのである。
食べ物だけでなく、ぬいぐるみ、絵本、マルシェバッグ(エコバッグ)、マグカップ、ステッカー......などなど、ギフトはもちろん自分用にも欲しくなる、可愛いハチ公グッズが盛りだくさん。
しかも、売上の一部は、ハチ公と同じ犬種「秋田犬」の保存・保護のために寄付される。
(僕をお家に連れていって......)
渋谷駅構内でも、小さなコーナーでハチ公のキーホルダー等を売っていることはあるが、渋谷スクランブルスクエアの広いスペースに、ありとあらゆるハチ公グッズが並んでいる様は壮観だ。
多くの商品に描かれている「ハチふる」のロゴも、ほどよくシンプルでオシャレ。
さらに、店頭でひときわ目を引くのが、同店を運営する秋田ケーブルテレビ(秋田市)が秋田公立美術大学(秋田市)と共同で制作した、「秋田杉の忠犬ハチ公像」である。
同社の取締役兼コーポレート本部の本部長・飯塚雅子さんに話を聞いたところ、これは秋田公立美術大学の藤浩志教授が、渋谷駅前のハチ公像を秋田杉で再現した作品とのこと。
どんなところに魅力があるのだろうか。
「藤先生の作品はどれも『目』が特徴的で、この(秋田杉の)ハチ公も、目がくりくりしていてとても可愛らしいです」(飯塚さん)
その言葉どおり、犬好きの記者もこのハチ公像の可愛さに目を奪われ、つい時間を忘れて見つめ続けてしまった。
(僕をお家に連れていって......)
そう訴えかけてくるような、つぶらな瞳......。
もちろん秋田杉の像は持ち帰れないので、代わりにハチ公のぬいぐるみを購入することに。
店内いっぱいに多種多様なハチ公があふれる幸せ空間を、皆さんもぜひ直に体感してほしい。