「終末感」がすごい... 工場夜景の名所を照らす「朝焼け」が、恐ろしいほど美しい
国内でも有数の工場夜景スポットとして知られる四日市コンビナート(三重県四日市市)。夜空の下でピカピカと光を放つ巨大な工場群は、まるで近未来都市のようで幻想的だ。
そんな四日市コンビナートの、早朝の姿を写した一枚の写真がツイッターで話題になっている。
空を覆う雲の隙間から差し込む日の光。それをバックにしてそびえ立つ煙突からは、モクモクと煙が吹き出している。そして、その周りには何十羽もの鳥の影が。
何でもない煙突が、とても幻想的でどこか恐ろしいような雰囲気になっている。まるで異世界の景色のようだ。
ツイッターユーザーの「ta2funk」(@ta2funk)さんが27日に投稿したこの写真は、29日夕時点で16万8000件の「いいね」が集まるほど話題に。ツイートには、こんな声が寄せられている。
「シチュエーションが最高ですね!」
「いいですね!煙のモクモク感も金色の空も無数の鳥もカッコイイ!好きです!」
「押井守の映画に出てきそうですね」
「なぞの世界の終末感あって絶望的に好き。鳥がいい味だしてる」
「私の地元はいつから魔界になったのだろう...」
Jタウンネット記者は28日、写真について投稿者に話を聞いた。
ゲームの世界のような雰囲気が感じられる
話題の写真は、2020年1月4日の午前7時45分に、四日市ドーム前で撮影された。
投稿に添えられたコメントで、ta2funkさんは「四日市コンビナートを8年撮り続けてきて1番のお気に入り」と述べている。
どんなところを特に気に入っているのか、記者が尋ねると
「朝焼けの空と立体感のある水蒸気、そして余白を埋め尽くす鳥達がお気に入りです」
との答え。
それにしても、どうして8年間も四日市コンビナートを取り続けているのだろうか。記者の質問に、ta2funkさんはこう答える。
「インスタグラムで工場夜景を見たのが、風景写真を撮り始めたきっかけでした。そして、自宅からほど近い四日市市が有数の工場夜景スポットだと知り、撮り始めました」
そうして活動を続けていく中で、四日市市の公式カメラマンとしてポスターやラッピングトラック、グッズなどに自身が撮影した写真が使用されることもあったという。
四日市コンビナートの魅力について、ta2funkさんは、
「やはり、どこか異世界、ゲームの世界のような雰囲気が感じられ、それにとても魅了されていますので、撮影を続けています」
と述べた。