太陽のパワーってすごい... タバコとレンズを使った「実験」に反響
ある方法でタバコに火をつける動画が、ツイッターで注目を集めている。
ライター?ジッポー?はたまたマッチ......?映っているのは、意外なシロモノだ。
50ミリ単焦点で着けたタバコは一味違うね pic.twitter.com/HNCrDTHJTk
— さく (@Sikoba_Photo) September 26, 2021
動画は、ツイッターユーザーのさく(@Sikoba_Photo)さんが2021年9月27日朝、とある公園の駐車場で撮影したもの。
取り外し可能なカメラのレンズを右手に持ち、カメラに装着する側をタバコの先端にかざす。ジーッと待っていると、シュボッとタバコに火がついた。
そしてタバコに火がついたら、レンズを持った手をおろし、プハーッとケムリをくゆらす。投稿者曰く、レンズで着火させたタバコは「一味違うね」とのこと。
この動画に、ツイッターには、
「えぐい」
「えっ!出来んの?考えたことなかった!」
「ライター節約(日が出てる日のみ) 」
「キャンプで火起こしに困りませんね」
「画期的やと思いきや、曇りの日や夜は使えない微妙な技」
といった反応が寄せられている。
どうして、レンズで火をつけようと思ったのだろうか......。Jタウンネット記者は10月1日、投稿者に話を聞いてみた。
この「実験」で伝えたかったコトとは
会社員のさくさん(20代男性)は、スナップ写真を撮るのが趣味で、タバコもよく吸うという。
ライター代わりのレンズは、Nikonの単焦点レンズ「AI Nikkor 50mm f/1.4」。タバコは、ハイライトメンソールだという。

レンズで光を集めて一点に集中させると、高温になる。小学校の理科の授業で、虫メガネを使って紙を焦がす実験をしたことを覚えている人もいるだろう。
さくさんは、なぜカメラのレンズとタバコでこれを試そうと思ったのだろうか。
「太陽光でセンサーが焼けることを知っていたので試したかったのと、ライターをカバンから出すのが面倒だったためです」 (さくさん)
センサーとは、レンズから通った光をデジタル画像に変換する部品のこと。一眼レフやミラーレスなどのカメラ本体に付いており、フィルムカメラでいうフィルムに相当する部分。これがあるから、画像として、撮影したモノを見ることができるわけだ。

カメラにとって大切な部品、センサー。実は、レンズから入る光が強すぎると、焼けて変色してしまう恐れがある。すると写真に白や黒の斑点模様がついてしまうという可能性もあるのだ......。
強い光......例えば、太陽光を真っすぐにレンズに受けたら、どれほどのパワーになるのか。さくさんはこれを知るために、タバコを使った。
「この動画を通じて一眼レフ機やミラーレス機で太陽を見るのは絞り羽やミラー、センサーなどを損傷させる危険があるので注意してほしいということが伝わればいいなと思っています」(さくさん)
太陽光ってスゴイ光量だと、よくわかった。
なお味は、ジッポーやマッチで火をつけた時の「火種の香り」も良いとしつつ、「太陽光でつけた煙草はより本来の味や香りが楽しめました」とのこと。
気になった人もいるかもしれないが、レンズを太陽にむけるのは危険なので、安易に真似はしないほうが良いだろう。