「規格外野菜、捨てるくらいなら配ればいい」と思ってない? 農家が明かす「できない理由」に納得
「捨てるというより、畑に還して肥やしにするという考えなんです」
「規格は『農家を守るため』に存在すると考えています」
自身が運営するブログ記事で、野菜の規格にについてそう言及するナス男さん。ブログによれば、規格があることによって「クレームから農家を守る」ことや「産地のイメージを守る」「栽培管理の目安になる」ことなどにつながるのだという。
もし、値段の安い規格外野菜が市場に多く出回ってしまったら、正規の野菜も規格外野菜の値段に引っ張られてしまい、正規の野菜を多く出荷している農家ほど損をしてしまうことになる。そうした農家の実情を知ってもらうべく、今回の漫画を制作・投稿した。
「(規格外野菜は)捨てるというより、畑に還して肥やしにするという考えなんです。有機物を畑に還せば、微生物によって分解されますし、土作りにもなりますから」(ナス男さんのブログより)
Jタウンネット記者が30日、ナス男さんに投稿が話題になったことに対しての率直な感想を聞いたところ、
「普段関わりのない消費者の方にまで届いたんだという実感はありましたし、消費者に農業を分かりやすく伝える内容が、僕には求められているのかなとも思いました」
とのこと。今後も自身が向き合っている農家の実情を、消費者向けにわかりやすく発信する意向だ。
ニュースなどで規格外野菜について言及される時があったら、ぜひこちらの漫画を思い出し、農家の実情に思いを馳せてほしい。
#マンガが読めるハッシュタグ #落ちこぼれ農家の不器用な日常
— ナス男@落ちこぼれ農家 (@nasuo_nouka) September 24, 2021
消費者が知らない、規格外野菜の実情。 pic.twitter.com/pzzfpnxnbo