「最終バスに乗り遅れ、タクシーで山頂の山小屋に向かうことに。優しそうな顔の運転手に事情を話したら...」(滋賀県・70代女性)
電車やバスで旅行するときは、時間に注意しておく必要がある。
余裕を持って行動しないと、乗るはずだった便に乗り遅れてしまった、なんてことにもなりかねない。
場所によっては交通機関の本数も少なく、その後の予定にも響いてしまうかもしれないので、なるべく避けたい事態だ。
滋賀県の70代女性・F美さん(仮名)はかつて、そんな「乗り遅れ」を経験した一人。
今から45年前。F美さんが仲の良い友人2人と一緒に、長野県の乗鞍岳に旅行に行った時の話だ。
その日の宿として、山頂にある山小屋を予約していたのだが、なんと山頂行きの最終バスに乗り遅れてしまう。
今回は、そんな彼女たちが体験した「旅先いい話」をご紹介する。
タクシーに乗ることにしたけれど...
「45年も昔のお話です。私達は仲良し3人女子で、長野県に2泊3日の旅行に出かけました。飛騨高山や上高地、穂高連峰などを観光し、1日堪能していました」(F美さん)
F美さん一行は、その日の晩は乗鞍高原にある山小屋に宿泊し、翌朝に乗鞍岳からのご来光を拝むという予定を立てており、上高地から出る最終便のバスで山頂に行くつもりだった。
「ところが、私たちがバス乗り場に行った時には、すでに最終便のバスが出発した後でした。
山小屋には宿泊の予約をしてしまっていますし、ご来光も見たいので絶対キャンセルできません。とはいっても、上高地から乗鞍山頂までの距離もわかりません。本当にどうしたら良いかと思いました」(F美さん)
悩んだ末に、F美さんたちは仕方なくタクシーで山頂まで向かうことに。
3000メートル級の山の頂上まで行くのに、三人で運賃を割り勘したとしても一体いくらかかるのか。そんな心配をしつつ、F美さんたちはタクシーに乗りこんだのだが......。
「タクシー運転手のおじさんは優しそうな顔をした方で、私たちが事情を話すと5000円で山頂まで行ってくださるとのことで、安心しました。
運転手さんはニコニコと笑顔で観光案内までしてくださり、途中下車して写真撮影したり、地元の美味しい桃まで買ってくださったりして、楽しい道中でした。その後、無事に山頂にも到着することができました」(F美さん)
そして翌朝、F美さんたちは山頂からのご来光も無事に拝むことができたそうだ。
「今でも、あの時の優しかった運転手さんと一緒に写った写真を見ながら『お元気かしら』と思い出す、素敵な旅の思い出です」(F美さん)
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
皆さんはF美さんのように、旅行で行った先で優しい地元民に巡り合ったことはないだろうか。
コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を誰かに語りたいという人も多いだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集している。
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