「小学生の頃、帰りのバスで盛大に寝過ごして...。思い出すと今も涙が出てしまう、あの日の出来事」(大阪府・40代女性)
帰りのバスで眠ってしまい、気付いたら終点まで来てしまった──。読者の皆さんには、そんな経験はないだろうか。
大阪府在住の読者・R木さん(仮名、40代女性)は小学校1年生の時、家に帰るために乗っていたバスで、盛大に乗り過ごしてしまったという。
当時、彼女はバスを利用して、習い事に通っていた。
そしてある日の帰り、車内でどうしても眠くなって寝てしまったという。起きた時にはなんとバスは終点に到着していた。
大人だったら「やっちゃったな」と思いながらも、帰りのバスに乗りなおせるだろう。しかし、幼い彼女はお金を持っていなかった。
どうすればいいか分からずオロオロするR木さん。そんな彼女に、一人の若い女性が声を掛けてきて......。
気づけば外は真っ暗で...
私が小学1年生の時に、助けてもらった話です。
当時、民謡の先生をやっていた祖母に連れられて、稽古に通っていました。祖母の家まではバスを利用していました。
ある日稽古から帰る途中、とても眠たくて、夕方のバスの中で眠ってしまいました。降りるはずだった停留所も通り過ぎてしまい、目が覚めると終点で、外はすっかり暗くなっていました。
次々と人が降りていく中、私はどうして良いか分かりません。
子供料金の乗車券1枚だけしか持っておらず、運転手さんに寝過ごした事を伝えるのが精一杯でした。
幸い、運転手さんは「次に乗ったときに一緒に払ったら良いよ」と言ってくれたように思います。とはいえ、その後どうしたらいいのかは、わからないまま。
そんな時でした。私の後ろにいた20代くらいの若い女性に声をかけられました。
「今でも思い出す度に涙が溢れて止まりません」
彼女は私の分のお金を払ってバスから降ろしてくれて、その上、
「家はどこなの? 何番のバスに乗ったら帰れるの?」
と、優しく私に聞いてくださいました。
さらに、帰りのバスの乗り場を教えてくださり、運賃もいただきました。おまけに、
「何かあったら使ってね」
と、100円も持たせてくださったんです。
当時の私は早く家に帰りたい一心で、お礼もきちんと言えていたか分かりません。
私も親になり、我が子が同じような状況になったらと思うと、感謝しかありません。今でもその事を思い出す度に涙が溢れて止まりません。
あの時助けてくださったお姉さん、本当に本当にありがとうございました! 今度は私が困っている方を助けたいと思いました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。
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