東京に「パンダの遊具」だらけの公園があった 後ろには、リアルなゴリラがひっそりと...
2021年9月26日、ちょっと不思議な公園の写真がツイッターに投稿され、いま話題になっている。
広々とした気持ちの良い公園だが、遊具のバリエーションが、少ない。ツイートに「この公園パンダが多い......」というコメントが添えられているとおり、パンダだらけである。いったいここはどこだろう?
「GUN3」(@GUN_3)さんが投稿したツイートには4万を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(9月28日現在)。
ツイッターでは、こんな声が寄せられている。
「かわいいですねー! 持つところが天使の輪っかに見えて、飛んでるみたいにみえました」
「良い公園ですねぇ~」
「パンダが天使に見える」
「令和にふさわしいソーシャルディスタンス」
「パンダらけ」
Jタウンネット記者は、投稿者「GUN3」さんに詳しい話を聞いた。
パンダが12匹と、なぜかリアルなゴリラが1頭
投稿者「GUN3」さんは、本業は開発系のデザイナーで、塗装ワークショップも開催するというアーティストだ。撮影した状況を聞いてみた。
「9月26日の15時頃、場所は辰巳の森緑道公園・パンダ広場です。最近バイクを買って、近くにライコランド(バイクの用品屋)があり、バイクを整備して、試し乗りのついでに、公園に足を運んでみました」(「GUN3」さん)
辰巳の森緑道公園は、東京都江東区辰巳に所在する公園で、東京都港湾局が管理する。開園は1975年だ。
「GUN3」さんにツイートのきっかけを聞くと、「パンダが多くて、絵的に面白かったからですね。パンダが12匹となぜかリアルなゴリラが1頭、それと巨大たこがいました」と答えた。この公園にはこの日初めて行き、知ったのもその日だったという。パンダがあるのも知らなかったそうだ。
ツイッターの反応の中で、とくに印象的だったことを尋ねると......
「奥にゴリラが一体置かれていて、パンダと比べると、造形がリアルで不思議に思っていたのですが、『パンダ大量発生前から存在してるゴリラを、そのまま残してくれてよかったよ』という反応がありました。昔からゴリラがあった場所に、後からパンダができたのがわかったのは良かったですね」(「GUN3」さん)
このパンダとゴリラの関係について、Jタウンネット記者は、辰巳の森海浜公園管理事務所に電話で確認してみた。担当者はこう答えた。
「パンダの遊具が設置されたのは、2019年11月。ゴリラが園内に設置されたのが2012年という記録があります。その後、ゴリラは現在の場所に移設されたのですが、おそらくパンダ設置以前だったと思われます」(管理事務所担当者)
ゴリラは、遊具というよりは、いわゆるオブジェのようだ。また巨大なタコの滑り台が設置されたのは、2020年3月だったという。
12匹のパンダと1匹のゴリラ、巨大たこ、この不思議な公園で遊びたくなったら、辰巳の森緑道公園へ。東京メトロ有楽町線「辰巳」駅下車すぐだ。