「ラスボスいるにきまってる」 姫路にそびえる「もう一つの城」の鮮烈な姿に釘付け
「工場夜景ツアー・ガイド中に撮った」
投稿者・小林哲朗さんは、「身近な異世界フォトグラファー」と自称する写真家。被写体としては、工場が多いという。『夜の絶景写真工場夜景編』『夜の工場百景ドローン空撮写真集』など7冊の書籍を発表している。冒頭写真を撮影した状況についてこう答えた。
「2020年11月頃姫路市網干区で撮影しました。この場所には、『姫路市工場夜景ツアー』のガイドなどでよく行きますが、これは工場夜景ツアー・ガイド中に、お客さんと一緒に撮った写真です」(小林哲朗さん)
小林さんは工場夜景ツアーのガイドを務めているそうだ。「撮ったときは特になんとも思っていなかったのですが、先日写真を見返すと面白かったので、ツイッターに投稿しました」とのこと。
網干(あぼし)は姫路市南西部の地区名。ちょっとした難読地名である。
瀬戸内海に面した臨海部には、ダイセル、西芝電機、日本触媒などの大規模な化学・電機工場が並ぶ、播磨臨海工業地帯の一角だ。また播磨灘に面する網干港は姫路港の一端として、工業港湾の役割を果たしている。まさに工場の町なのだ。
ツイッターでの反応について、「ゲームや漫画、映画の世界観という意見が多かったです。現実に見られる異世界感を感じてもらえてよかったです」と、小林さんは語った。
昭和を牽引し、現在もなお活動を続ける重工業地帯の夜景が、近未来の異世界感を感じさせ、令和の若者たちを魅了するとは......。
姫路にはぜひとも見たい国宝・姫路城があるが、こちらの荘厳な「城」も、一見の価値がありそうだ。