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魔法の研究所に置いてありそう...! 鉱物を雰囲気たっぷりに飾れる「ミネラルホルダー」に反響

福田 週人

福田 週人

2021.09.29 18:40
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読者の皆さんは子供のころ、カラフルな石や綺麗な貝殻を河原や海辺で拾って、大事に集めたりしなかっただろうか。

もしかしたら、大人になった今でもコレクションを続けている人も、いるかもしれない。

そんなコレクターたちにうってつけのお洒落なアイテムが誕生し、ツイッターで話題になっている。

すごく貴重に見える(画像はstrangeworks Nobuyasu Inoue@strangeworks_jpさんのツイートより)
すごく貴重に見える(画像はstrangeworks Nobuyasu Inoue@strangeworks_jpさんのツイートより)

木のテーブルの上に並べられている、3つの円筒形のケース。それぞれに綺麗な色や形をした鉱石のようなものが入っており、標本みたいに飾られている。

ピラミッド型の木製の土台や、石を支える金色の支柱。色々なものを中に飾ってみたくなるような、非常に雰囲気があるガラスケースだ。

ツイッター上では、こんな声が寄せられ、話題になっている。

「魔法が宿ってそうな神秘的な佇まい...!」
「素敵すぎて思わず変な声出ました...」
「鉱石はディスプレイするとなると平置きが多く、ディスプレイ場所に行って上から覗き込まないと見れないという欠点があったのでまさに理想的なディスプレイだと思います」

話題になっているのは、ジュエリー職人のstrangeworks Nobuyasu Inoue(@strangeworks_jp)こと井上靖康さんが21年9月23日に投稿した作品。Jタウンネット記者は28日、本人に話を聞いた。

ヒントは古いコレクター本の中に

井上さんは、広島県でジュエリーの修理を行いながら、天然石を使用したオリジナルジュエリーなどを製作している。

今回投稿した標本ケースは自作のもので、現在「ミネラルホルダー」の製品名で、クラウドファンディング(以下、CF)のリターン品としての販売を予定しているという(価格は未確定)。

井上さんによると、「ミネラルホルダー」の制作を開始したのはおよそ2週間前。

海外の宝石に関する古書を漁っていた時、手に取った一冊の古いコレクター本の中に、円形の木台から伸びたピンセットのような細い金属で固定された宝石の版画を見つけた。

井上さんが見つけた古書の版画(画像は井上さん提供)
井上さんが見つけた古書の版画(画像は井上さん提供)
「湧き上がってくる物欲に、すぐさま欲しいと色々と検索したのですが、とても古い物なのか、検索が下手なのか、そもそも無いのか、見つからず。
無いなら作ってみようとサンプルを制作してみました」

では、実際にどのようにして作ったのだろうか。改めて井上さんに聞いてみると、完成までには多くの試行錯誤があった。

「古書のものをそのまま再現するのは難しかった」

「古い本で見た形をそのまま製作しようと思ったのですが、挟む物を壊したり傷つけたりしてはいけないのは大前提なので、色々試しました。細かく機械的な構造にしてみたり、シリコンを使用したり。
しかし、あまりケースの方がごちゃごちゃとしてしまうと美しくない。飾る物がメインになるには至極シンプルな方が良いと、皿の上に乗せる方法に切り替えました」(井上さん)

ケースに使用している素材は、真鍮と木とガラス。ガラスと木のパーツは外部の職人などに作ってもらうなどして手配し、真鍮のパーツとその上の展示物を乗せる受け皿は、井上さん自身が機械で削って造形したという。

受け皿には天然石や鉱石を固定する用の粘土をつける(画像は井上さん提供)
受け皿には天然石や鉱石を固定する用の粘土をつける(画像は井上さん提供)

修理やリメイクを行い、古いものを受け継いでいけるようにする仕事をしている井上さんは、かつて存在したアイテムを自分流に再現してみるという形の作品作りを「自分に合っていた」と感じたそう。

「とても楽しかったですし、それが現代の方に受け入れられている事もとても嬉しく思います」

と振り返った。また、ツイッターでの反響については、こう語った。

「いただいた反応については、ありきたりでしょうが『嬉しい』の一言です。
新しいアイデアをいただけたり一緒になって盛り上げて頂けている直接の声が、なんかずしんと来るものがありました。
最初はリツイートなどの音を消していたのですが、その音自体も『頑張れよ。いいもの作れよ』って言ってもらえてるようで、結局鳴らしたままにしていました(笑)」
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