「やっと届きました~!」 古民家暮らしの女性が披露したアイテムにネット民戦慄→使い心地を聞いた
凶悪な武器にしか見えない調理器具が、ツイッターで注目を集めている。
ツイッターユーザーのゆきあかりさんは2021年9月15日、冒頭の写真を
「ずっと欲しかった調理器具がやっと届きました~!!」(ゆきあかりさん)
と嬉しそうに呟いて、投稿した。
これが調理器具? メリケンサックのように握れば、ものすごいパンチを繰り出せそう。
ゆきあかりさんのツイートには、
「な、殴られるっ......!?」
「おお、すごい! って凶悪なナックルにしか見えない(笑)」
「ウルヴァリンの爪かにゃ?」
「誰だウォーズマン連れてきたの」
などの反応が寄せられている。動物の爪のように鋭い先端を見て、映画や漫画のキャラクターを想起したという人も。とても料理に使うものだとは思えなかったようだ。
Jタウンネット記者は21日、ゆきあかりさんに調理器具の正体や使い心地を聞いてみた。
肉を簡単に、ほぐせる...!?
話題のアイテムの正体は、ベアクロウ(BEAR CLAW)。直訳すれば、「熊の爪」。
両手に装着し、ステンレス製の爪で、肉を引き裂く調理器具だ。
山奥の古民家で家族と暮らすというゆきあかりさん(30代女性)は一体どんなきっかけで、ベアクロウを購入したのだろうか。
「9月15日が上の娘の誕生日でした。ただ平日なので誕生日パーティーは12日にすることにしました。上の娘と一緒にネットで何を作ろうかと見ていて、娘が『これ食べたい!』と言ったのがプルドポークでした」
プルドポークとは、肉の塊をほろほろになるまで煮込んで、細かくほぐした料理。これを作るために、彼女はAmazonで例のベアクロウを購入したという。
「もともと塊肉を調理するときにトングやサーバーフォークとスプーンでは支えきれないので、何か便利なものはないかと探していたのも、きっかけの一つです」
とゆきあかりさん。子供と一緒に「わいわいほぐしたり、楽しいだろうなぁ」と思い、ポチったそうだ。
8月下旬には注文したのだが、9月12日の娘さんの誕生日パーティーには間に合わず、誕生日当日の15日に到着。「やっときた〜!」という嬉しさから、すぐ箱から出してツイートしたんだとか。
さて、そのベアクロウの使い心地は、いかがなものなのだろう。
ゆきあかりさんは、よだれ鶏を作ってみたという。
「ここまで使えると思っていなかったので嬉しい誤算です」
17日、ゆきあかりさんは
「今日の夕飯のよだれ鶏を蒸した後にきっちりほぐすことが出来ました」
と呟いた。
子供用に、ゴマだれバージョンも作ったとのことで、
「プルドポークでなくても蒸した鶏ささみをほぐすのは子供でも簡単に出来るようです」
と呟き、その調理の1シーンを紹介している。
ゆきあかりさんによると、ベアクロウの使い心地は「とても良かった」。
「強度があるので引き裂く、持ち上げる、割いたものをすくいあげて集めるなど、自分の手のように使えました。買ってよかったです(笑)。
いままでフォークを使ったり、手で熱い思いをしながら作業していました。熱々のうちに手早く作業が出来て、肉に直接触れないで良いのも衛生的かなあと思います。
正直なところ、ここまで使えると思っていなかったので嬉しい誤算です。また子供でも使えて『またお手伝いしたい!』と言ってくれたことも良かったです」
なお、ツイッターでは調理器具というより、凶悪なモノに見えると注目を集めたが、ゆきあかりさんにとってこれは意外な反応だったという。
「私はこのベアクロウを最初に見たのが、プルドポークをほぐしている画像だったので、もう調理器具にしか見えなかったんです。相互フォローさんからナックル(武器)っぽいと言われ、何でもないように『ですよね(笑)』って返したんですが、内心は『あれ?』と驚きました。
平和な田舎暮らしですし、やっと届いた調理器具でこどもとほのぼのパーティーをするための道具ですから」