「般若心経」を腕に装着! 法事のカンペにもできるオシャレな透明バングルに反響
日本で最もポピュラーなお経のひとつ「般若心経」。熱心な仏教徒でなくても、このお経は聞いたことがある、という人は多いだろう。
とはいえ、これを諳んじるのは、普段から読み慣れていないと難しい。
そんな「般若心経」を、身に着けるだけで簡単に唱えられるようになる......かもしれないユニークなアクセサリーが爆誕した。
遠目から見ると、何やら白い模様が入った透明なデザインに見えるこちらのバングル。しかし、その白い模様をよく見てみると、なんとびっしりと漢字が並んでいる。一番端っこには「般若心経」の文字もある。
そう、これは「般若心経」を印字したバングルなのだ。写真に対し、ツイッター上では、
「これがあるとお遍路の時楽だっただろうなぁ」
「めちゃ欲しいです」
「覚える前の時代にこれがあれば...」
といった声が寄せられている。
話題になっているのは、兵庫県在住のクリエイター・南村杞憂(@jocojocochijoco)さんが21年9月10日に投稿した写真。Jタウンネット記者は14日、本人に話を聞いた。
テーマは「仏教×透明素材=サイバーパンク」
南村さんは、関西を拠点にデジタルファブリケーション(レーザー加工機などデジタル工作機器を用いた製造方法)による作品作りなどを行っている。
今回の「般若心経バングル」も自身の作品の一つで、8月に工房でアクリルを切り出し、9月10日夜に自宅で曲げ加工をして制作・撮影したものだという。
制作に至った経緯について、南村さんは、
「以前にも『般若心経リング』というアクセサリーを作っていて、それの同シリーズといった感じです」
「以前から『仏教×透明素材=サイバーパンク』な世界観の作品を模索していました」
と説明した。「般若心経」を選んだ理由は、
「漢字や日本語など、英字以外の文字が柄やデザインになっているものが好きなんです。
また、『著作権がない、もしくは切れている』かつ『みんなが知っているもの』をヒントに何か作れないかな、という発想が『般若心経』に繋がっています。
私は時々時事ネタを元にした作品を作って『バズる』ことがあるのですが、それだけではなく時代を問わない面白さや格好良さがある作品も作らねばと思い、今回制作に至りました」
とのことだ。
「制作風景は焼肉に近い」
南村さんは普段から作品を制作する際、自作のデジタルデータを元に、レーザーカッターやUVプリンターなどの機械を自分で操作して作っているそう。
今回のバングルはレーザーカッターで彫刻とカットを施してパーツを切り出し、その後は自宅でホットプレートを使った曲げ加工を施している。
「制作風景は制作と言うより焼肉に近いです。サイズ調整ができないバングルなので、どのくらいの大きさなら良いか、というのは今もまだ少し研究中です。今後大きめサイズも作りたいですね」 (南村さん)
ちなみに、投稿では「法事の時カンペになります」とコメントしているものの、南村さん自身は「ふりがながないと読めません(笑)」とのことだ。
なお、こちらの「般若心経バングル」は、南村さんの作品を扱ったオリジナルの通販サイト「杞憂代理店」で、予約販売されている。価格は税込2750円。