「旅先で、泊まる場所が見つからない。満室だと言うホテルの主人に食い下がると、連れていかれたのは...」(神奈川県・50代女性)
2021.08.05 11:00
「よし、わかった、入りなさい」と案内されたのは...
彼女たちがミラノに泊まることになったのは2月初旬。ミラノで年2回開催される服飾ブランドの新作発表会「ミラノ・コレクション」がちょうど行われていたそうだ。
「その影響か何軒もホテルを訪ねたもののどこも満室でした。
すがるような思いで何軒目かの、とある小さなホテルのご主人にも聞いたのですが、そこでもやはり満室だと言われました」(J奈さん)
それでも、このままでは野宿になると思ったJ奈さんは、ホテルの主人に拙い英語で「何軒も回ったがみんな断られて困っている」と伝えた。
すると......。
「私の話を聞いたご主人が、『よし、わかった、入りなさい』とホテルの地下に案内してくれました」
連れていかれたのは、薄暗く、それほど広くもない地下室。ベッドもダブルのスプリングベッドが1台あるだけだった。どうやらプライベートの部屋を使わせてくれる、ということらしい。
「着替えなどが入ったトランクは飛行機に乗ったままだし、見知らぬ海外の土地で真冬に野宿はあり得なかったので、大変有り難く、そこに泊めさせていただく事になりました」(J奈さん)