関西人にはお馴染みの「あの缶」が...! 神戸の老舗洋菓子店でめっちゃクールなドラムセットが爆誕する
兵庫県神戸市の老舗洋菓子店「神戸風月堂」。
その代表商品である銘菓「ゴーフル」の缶で「あるもの」を作ったという同店公式ツイッターの投稿が、注目を集めている。
それがこちらだ。
お菓子が入っていた缶とは便利なもので、ちょっとした小物や書類などを入れておくのに活用しているという人もいるだろう。しかしまさか、ゴーフルの缶を使ってこんなにリアルなドラムセットが作れるとは......!
中央にある大きなバスドラムに刻まれた店名とロゴ、そして「GAUFRES」の文字がかっこいい。まるでバンド名のようだ。
「神戸風月堂」の公式ツイッターアカウントは、2021年7月1日、このゴーフル缶で作られたドラムセットを
「ある日、社長がつぶやいた。
『ゴーフル缶でドラムセット作ったら、かっこええと思うんですよね。どないですか?』
― 工場の技術班が、本気を見せた」
とドラマチックに紹介している。どうやら、これは社長の発案により作られたものらしい。
いったい、どうしてゴーフルの缶を使ってドラムセットを作ることになったのだろうか。
気になったJタウンネット記者は神戸風月堂を取材した。
「ゴーフルを守ってくれる缶のよさも伝えたい」
ドラムセットを制作した経緯について、担当者は6日、
「関西の家庭には1つはゴーフル缶があると言われています。音楽好きな社長が『大切なゴーフルを守ってくれる缶の良さも伝えたい』と、発案したようです」
と語った。では、このドラムセットは誰が作ったものなのだろうか。
「弊社工場の設備管理を担当するスタッフが主に制作しました」(広報担当者)
特にこだわった点は、
「(主だった部分を)すべて『ゴーフル缶』で作ったことと、リアルに見えるバランスです。
ゴーフル缶に合わせて、細かいパーツの大きさにもこだわっています」
とのこと。
5つの太鼓はもちろんのこと、シンバルもゴーフル缶の蓋を切って作られている。布で覆われて見えないが、実はイスの座面にもミニゴーフルの蓋が使われているそう......!
ドラムやシンバルを固定するスタンドは、スマホ用の三脚といった既製品を使ったが、「フットペダルなどスタッフが自作したパーツもあります」とのことだ。
缶の製造会社の協力まで仰ぐ、こだわりっぷり
また広報担当者は、バスドラムの上に並ぶ中型ドラムのリアルなバランスを追求するため「胴の長さ調整には、昔からゴーフル缶の製造をお願いしている大阪製罐株式会社様が全面的にご協力くださいました」とも明かした。
缶の製造会社の協力まで仰いでいたとは、ゴーフル缶ドラムセットに対する制作スタッフの熱い思いを感じる。
このゴーフル缶ドラムセットに対し、ツイッターでは
「本気の見せ方が格好良すぎます!」
「一瞬、Beatlesってあるのかと見間違うぐらいオシャレに見えます」
「細部まで細かく丁寧に作られてますね 素晴らしいです」
「発売して欲しいです!」
といった称賛の声が多く寄せられている。
こういった反響について、担当者は
「ここまでの反響があると思わず驚きました。
このドラムを見て『ゴーフルを食べたい』と思ってくださる方もいてとても嬉しいです。ぜひ、おうちでもゴーフルを楽しみ、そのあとのゴーフル缶までご活用いただければと思います」
とコメントした。
ドラムセットは1日から、「神戸風月堂元町本店」(兵庫県神戸市)にて展示されている。
展示終了時期は未定とのこと。この写真を見てゴーフルを食べたくなったという方はお買い物がてら立ち寄ってみては。