高円寺駅で「きっぷの芯お配りしてます!」 使い方は無限大?駅事務室では「ファーム」になっていた
駅でも普段から芯を活用
高円寺駅によれば、きっぷの芯の配布を開始したのは2021年6月30日。
「きっぷの芯は普段駅で活用していますが、他駅にて地域の皆さまとともに活用している事例があり、高円寺駅でも更なる活用方法を模索しておりました。
駅にいらっしゃるお客さまに配布し、活用していただけたらという考えに至り、今回の配布へとつながりました」
とその経緯を説明する。
きっぷの芯は頑丈なため、なにかに活用できないかと試行錯誤していたものの、駅での活用には限界があり、配布を決定したそうだ。
なお、きっぷの芯の配布は20年にJR巣鴨駅でも行われており、Jタウンネットでも取り上げている(「巣鴨駅でゲットできる『きっぷの芯』って何? 配布の理由とあわせて、JRに聞いてみた」)。
今回の高円寺駅での配布も、その巣鴨駅での取り組みを参考にしている、とのことだった。
ではこのきっぷの芯に、どれぐらいの需要があるのだろう。
駅に尋ねると、
「7月6日時点で20名程度にお渡ししています」
との回答が。また、ポスターや配布に対する利用者の反響については
「お客さまの反応は、SNSを見て来たという方が多く、ポスターに載せた活用例の『とれたんず』のおうちや消毒液タワーはどこにあるかという問い合わせもあり、設置場所のみどりの窓口へご案内したりもしました」
と語った。
ポスター内で紹介されていた活用例は、実際に高円寺駅で実施されているものだったのか......。その事実に驚いてしまう。
「『とれたんず』のおうち」と「消毒液タワー」は、当面の間はみどりの窓口内に設置し続ける予定だそうだ。
なお、「プランター」は駅の事務室内で育てているもののため、残念ながら一般の利用者が見ることは出来ない。
今回、きっぷの芯の配布とそのポスターがツイッター上で話題となったことについて、高円寺駅は
「正直需要なんてないと思っていたので、驚きです。
結果的に注目していただけたのなら何よりです。
こういったものでも、アイデア次第では活用ができるということを実感しました。
我々が普段捨てていたきっぷの芯は、一部の方にとっては宝だというようなSNSの投稿も見ました。
また、SNSで話題になったことによって、現在高円寺駅で取組んでいる他の活動にも注目していただけたのを見ました。とてもありがたいことです。
他にも、ポスター等含め駅独自のものがありますので、是非高円寺駅にいらしていただければと思います」
とコメントしている。