「お客様の中にファラオはいらっしゃいませんか?」 大浴場に人知れず建設された「ヒノキのピラミッド」に反響
2021.07.07 06:00
「よくここまで積み上げられたな、と思いました」
取材に応じたテルメ金沢の代表によると、こちらのピラミッドは3日の朝3時ごろ、男性用大浴場の露天風呂の掃除に訪れた清掃スタッフが発見したものだ。
「当温泉では毎週金曜日に『檜の湯』という、ヒノキをお湯に浮かべた温泉を提供しています。
土曜日にはまた違う温泉を提供するので、その準備のために早朝に露天風呂に行ったら発見したという経緯です。
どなたかはわかりませんが、おそらくお客様の誰かが2日の金曜日に積み上げたんだと思います」(代表)
「檜の湯」で使用されているヒノキは一辺が3~4センチメートルの立方体状のブロックと、それよりも大きい角材。今回ピラミッドの建材に使われていたのは小さい方のブロックだ。
こちらのピラミッドを発見した際の感想として、代表は、
「驚きました。投稿された写真をよく見ていただけるとわかるかと思いますが、このヒノキの立方体は一つ一つの大きさが微妙に違って、バラバラなんです。それをよくここまで積み上げられたな、と思いました。
現場にいた清掃スタッフたちも、そのあまりの精巧さにそのまま崩してよいものかどうかわからなかったそうで、実際に上に連絡をして指示を仰いでおりました」
と述べた。
その後、ピラミッドは念のため写真を撮ってテルメ金沢の広告チームに渡したのち、清掃スタッフが崩したそうだ。
「ヒノキは水に濡れたままだと腐ってしまいますし、また、翌週の金曜日に使うためにも、どのみち撤去するしかありませんでした。
ただ、広告チームが公式ツイッターの投稿で『来週もぜひお願いいたします』とコメントしているように、スタッフ側でも歓迎ムードでしたね(笑)」(代表)
ツイッターでの反響について、代表は、
「こうしてSNSで話題になるのは嬉しい限りです。
また、県外に出た石川県民の方々から『なつかしい』『テルメ金沢まだ営業してたんだ』というお声があったのもありがたいです」
とコメントしている。