ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

駅ホームで「キムチ」買えます 川崎に登場した衝撃の自販機を覗いてみたら...売り切れ続出の人気だった

井上 慧果

井上 慧果

2021.07.06 18:00
0

コロナ禍で、様々なものが自動販売機で売られるようになった。

店員と客の接触がなく、また飲食店に時短営業が要請される中でも遅くまで稼働できることから、広く活用されるようになったのだ。

2021年7月1日、京急川崎駅(神奈川県川崎市)の駅のホームにも、新たな自販機が登場。 売られているのはなんと、「キムチ」だ。

自販機でキムチが買える(画像は編集部撮影)
自販機でキムチが買える(画像は編集部撮影)

自販機があるのは、1日にオープンしたキムチ専門店「おつけもの 慶 京急川崎駅店」。有人店舗と共に自販機も設置された。

有人店舗の営業時間は11時から18時だが、自販機では駅の利用時間、つまり始発から終電までキムチを購入できる。

なぜ駅ナカにキムチの自販機を設置することになったのだろう。

Jタウンネット記者は5日、「おつけもの 慶」を運営するグリーンフーズあつみ(川崎市)の広報担当者を取材し、話を聞いた。

非接触で購入できる自販機に注目

広報担当者によれば、同社では2020年から自販機でのキムチ販売を検討していた。

その理由を

「当店では、人気の商品を求めて朝早くからお客様が並んでいらっしゃることも多いです。
しかし現在はコロナ禍でもあるため、その行列の解消に繋がれば、との思いで自販機導入を検討、進行しておりました。
お客様から、『コロナ禍に店舗に行くのが怖い』というようなお声も頂いており、自販機であれば非接触で、並ばずに購入できると考えたからです」

と語る。しかし、自販機の購入まではしていたものの、なかなか実際の稼働には至っていなかったそう。そんなとき、京浜急行電鉄(横浜市)から、店舗出店の依頼の声があった。

「そこで、店舗と一緒に自販機も設置させてもらえないか、とお話したところ、快くOKをいただきまして、今回の設置に繋がりました」(広報担当者)
「あごが落ちるほど旨いキムチ」(画像は「おつけもの 慶」提供)
「あごが落ちるほど旨いキムチ」(画像は「おつけもの 慶」提供)

自販機では、人気の白菜キムチやかぶキムチに加え、店舗では数量限定、オンラインショップでも「定期便」としてのみ販売している「季節のキムチ」も販売。地元・神奈川県で獲れた野菜を漬け込んだ旬の味を随時提供していく予定だという。

また、自販機限定商品として、白菜、カクテキ、小カブの3種類のキムチが入った「お試し三種」も並んでいる。

においや液モレの心配は?

自販機でのキムチは、プラスチックボトルに入っている。

京急の赤い車体などが描かれた、自販機専用のコラボデザインだ。京急電鉄と相談を重ね、こだわって制作したとのことで、味だけではなくボトルの見た目で選んでみるのも楽しそうだ。

オリジナルボトルで販売(画像はプレスリリースより)
オリジナルボトルで販売(画像はプレスリリースより)

ところで、駅ナカで購入するとなると、その後、持ち運ぶことになるはずだ。そんなとき、ニオイや液体は漏れださないか、少し心配だ。

率直な疑問をぶつけてみると、

「その点は大丈夫かと思われます」

と担当者。容器は密閉のプラスチックボトルで、中の袋にはにおいをなるべく防ぐ金具しばりもついている。また、今後は袋を二重にすることも検討中とのこと。
液モレはもちろん、においについても気にすることなく持ち運びができそうだ。

また、このボトルは資源の有効活用およびプラスチックごみ削減のため、回収も行っている。

ボトルを同店に返却すると50円のキャッシュバック、あるいは京浜急行電鉄とコラボした「特製ペーパークラフト」がもらえる。

組み立てると京急線の電車が完成するというオリジナルクラフトで、京急ファンには見逃せないものになりそうだ。

初日は4万円ほど売り上げたそう(画像は「おつけもの 慶」提供)
初日は4万円ほど売り上げたそう(画像は「おつけもの 慶」提供)

1日に販売開始をしてから、売り切れも続出しているというこの自販機。SNSでも話題になっている。

注目を集めていることについて、広報担当者は

「非接触の自販機で、並ばずに、ということで多くの方に安心してご購入いただけるのではと考えております。美味しいキムチで皆さんに元気になってもらえれば、との思いです。
また、当店は『川崎名物』とも謳っておりますが、川崎に美味しいキムチがあるということを全国の方や海外の方にも知っていただきたいです。
今後もニーズにあわせて、自販機の設置も増やしていければと考えております」

とコメントした。

想像以上に「キムチ」なビジュアル

話を聞いたら、キムチの自販機がどんなものかますます気になってきた。

そこで5日、Jタウンネット記者は現地を訪れることに。

なかなかのインパクト(画像は編集部撮影)
なかなかのインパクト(画像は編集部撮影)

京急川崎駅の4・5番線のホームで発見。

記者が訪れたのは20時半ごろだったので、有人店舗はシャッターが閉まっていたが、自販機は稼働していた。

ちょうど購入中の人もいて、そのほかにも入れ代わり立ち代わり、自販機を眺める人がいた。やはり多くの利用者の興味を引いているようだ。

いざ購入(画像は編集部撮影)
いざ購入(画像は編集部撮影)

あらためて自販機を見てみると、売り切れている商品も多い。

キムチだけではなく塩麹ドレッシングや焼き肉のタレ、神奈川限定販売のエナジードリングなども並んでいる。

キムチ自体も種類が豊富で、どれを購入するか迷ってしまう。

悩んだ結果、自販機限定の「お試し三種」(1000円)」を選んだ。

ボトルがかわいい(画像は編集部撮影)
ボトルがかわいい(画像は編集部撮影)

お金を入れてボタンを押すと、ごとんと音を立ててボトルが落ちてきた。

取り出してみると、透明なボトルのため想像以上にキムチなビジュアルで少々圧倒される。

しかし、ボトルの中にはしっかりビニール袋の口が結ばれた状態のキムチが入っており、キャップもしっかり閉まっていたため、持ち運びの心配はなさそうだった。実際に記者もそのまま鞄に入れて30分ほど持ち歩いたが、問題はなかった。

一部売り切れ商品はあったものの、遅い時間でも専門店のキムチが気軽に買えるのは、嬉しい。

興味がある人は、一度覗きに行ってみては?

(7月6日20時42分追記)グリーンフーズあつみから、回答した内容を訂正したいとの要望があり、一部修正しました。

PAGETOP