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下戸でも飲みたくなっちゃいそう! 「有田焼」に入ったかわいすぎるカップ酒に注文殺到

大久保 歩

大久保 歩

2021.07.01 06:00
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有田焼の器に入った、最高すぎるカップ酒がある――そんな投稿が、ツイッターで話題になった。

(画像は公式オンラインストアより)

それが、古伊万里酒造(佐賀県伊万里市)が製造・販売している日本酒、「NOMANNE」(ノマンネ)。伊万里の方言で「のみませんか」「のんでみて」という意味がある。

一般的なガラスコップではなく、白磁カップに伊万里焼や有田焼の古典的な文様をデザインしたものを使用。中身は「古伊万里純米酒」という、佐賀県オリジナルの酒米「さがの華」を100%用いた純米酒である。

お酒を楽しんだ後は、コップとしてはもちろん花瓶やペン立てにも活用できる優れものだ。

話題のツイートの他にも、NOMAANEに魅せられた人の投稿は多く、

「立派な箱に入っていて贈答用としてよし、飲んでよし、開けた容器は好きに使う。地酒と名産品の究極のコラボだ」
「めちゃめちゃに可愛い、『NOMANNE(のまんね)』という名前もすきだな~~」
「冷やだとアンズのような甘い酸味で、夏にぴったりです そして有田焼カップ!唇へのあたりが柔らかくて、お酒の美味しさが引き立ちます」

などの声が寄せられている。やはりデザインが特に魅力的なようだ。

Jタウンネット記者は2021年6月24日、古伊万里酒造に詳しい話を聞いた。

漫画「酒と恋には酔って然るべき」がきっかけに

(画像は公式オンラインストアより)

取材に応じた、代表取締役の前田くみ子さんによると、NOMANNEは酒蔵である「古伊万里酒造」の前田さんと、窯元「文八工房」(佐賀県西松浦郡)の窯主・篠原浩一さんとの共同開発だそう。

篠原さんは当時の職を辞し、現在は「まるぶん」(同上)が器の作成を担っている。

通常ガラスコップで販売されているカップ酒を、陶器市で有田焼のカップに入れて販売したのが「NOMANNE」開発のきっかけになり、06年に試験販売が始まった。

(画像は公式オンラインストアより)

21年現在、「NOMANNE」の柄は「牡丹唐草」「蛸唐草(たこからくさ)」「橘」「ぼたん」「芙蓉手(ふようで)」の5種。特に人気なのは、「牡丹唐草」。

公式オンラインストアには、「ただ今注文が殺到しており、『牡丹唐草』は入荷待ちとなっております(7月末頃の出荷となります)」と、書かれている(6月25日時点)。

5種いずれも見た目がかわいいこともあり、やはり女性に人気なのだろうか。

「購入者は幅広くいらっしゃいます。紹介された媒体、雑誌の読者年齢などは直結します。
4月に販売された漫画単行本『酒と恋には酔って然るべき』(を参考に購入した人)だと女性が多いです」(前田さん)

「酒と恋には酔って然るべき」(秋田書店)とは、月刊エレガンスイブで連載中のコミック。日本酒大好きなOL・松子(32)が主人公の恋愛ストーリーである。作中には実在の日本酒が数多く登場し、NOMANNEもその一つ。

これを読んで興味を持ち、購入した人も多いそうだ。

最後に、NOMANNEがネットで話題を呼んだことについて、前田さんに率直な感想を聞いてみた。

「ネットでバズる。と聞いてはいましたがまさか弊社商品がバズるとは驚きです。
ノマンネ、古伊万里酒造を知らなかった方に、知っていただく良いチャンスとなりました。
ただ、いきなりのヒットは商品在庫が追い付かず購入者の方にご迷惑おかけしております」(前田さん)

NOMANNEは公式オンラインストアの他、伊勢丹三越 新宿店・銀座店、佐賀空港とその他酒販店で販売中(25日時点)。化粧箱入りで、1つ1760円(税込み)だ。

日本酒好きの人はもちろん、普段飲まない人も、この機会に試してみてはどうだろう。

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