「うどんを送るならゆうパック」 香川の郵便局に掲げられた「のぼり」に反響
香川県といえば、「うどん県」としてあまりにも有名だ。
香川県を訪れる人の多くは、まず、本場の讃岐うどんの味を味わうことになる。
なかには地元の人で賑わう専門店で、ある種のカルチャーショックを感じる人もいるはずだ。たしかに、ここには独自の「うどん文化」があるようだ。香川県=「うどん県」......、まったく異存はない。
そんな香川県で、とある幟(のぼり)がなぜか目立つ、という噂がツイッター上をザワつかせている。
その幟とは、これだ。
赤い地色に白抜きの文字で、「うどんを送るなら ゆうパック」と、記されたシンプルなデザイン。
前述したように、香川県が「うどん県」というのには何の疑いもないが、「うどんを送るなら ゆうパック」というフレーズに、ツイッターでは
「むしろ、送れるんだ...」
「うどんを...ゆうパックで...???」
「香川以外では無さそう」
など、驚きの声が上がっている。
こののぼりはいったい何者なのか?
Jタウンネット記者は日本郵便の四国支社に取材した。
約10年前から「うどんを送るならゆうパック」
Jタウンネット記者の取材に応じた日本郵便四国支社の経営管理・広報担当によると、「うどんを送るなら ゆうパック」の幟を制作したのは2012年頃だったという。なんと10年ほど前のことだった。
幟を制作した目的を聞くと、「地元の特産品であるうどんをゆうパックで送ってもらうことの周知」と答えた。香川県内のほとんどの郵便局に幟を掲出したという。
これは、地元の特産品を送るのに「ゆうパック」を利用してもらおうという、日本郵便の全社的な施策の一貫。全国各地で、「〇〇を送るなら ゆうパック」という幟が作られ、各郵便局で掲出されたはずだ、とのこと。
昨年来のコロナ禍で、観光客は減少しているだろうから、香川県内のうどん業界や土産物店も苦戦中のはずだ。
「うどんを送るなら ゆうパック」はそのためのプロモーションかとも思ったのだが、どうやらJタウンネット記者の邪推だったようだ。
「十年一日」のごとく、香川県では「うどんを送るなら ゆうパック」らしい。