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紙飛行機コンテストで、紙を丸めて投げてみた結果→3位入賞 こんなのアリ?受賞者に勝因を聞いた

大久保 歩

大久保 歩

2021.06.12 20:00
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「工学リテラシー」講義の最終回で

第3位!(写真はてるるんさん提供)

てるるんさんは現在、東京工業大学(目黒区)の1年生。

参加した「紙飛行機コンテスト」は、学内の講義「工学リテラシー I a」の最終回で行われた。

シラバスによると、このコンテストの課題として「紙飛行機の飛行距離、飛行時間を更に向上するには何が有効であるか考察せよ」と、記載されている。

コンテストに出す作品として、てるるんさんが製作したのが、先述の紙を丸めただけに見える作品だ。

これが紙飛行機...?(再掲)

「紙飛行機コンテスト」と題しているものに、これを出品するのは勇気が要りそうだが......このアイデアを思いついたきっかけは、何だったのだろう。

実はてるるんさんはこれより前に、別の紙飛行機を製作していたと言う。

「本番前に試し投げという形で、作った飛行機を投げることができたのですが、そこで自分を含め他の人の大多数が、うまくいって3メートルくらいしか飛ばないということに気づき、(自分は)これなら丸めたティッシュの方が飛ぶのではと思い立ち、このような(紙を丸めた)機体を作ろうと思えた」(てるるんさん)

普段、面倒くさがってゴミを捨てるときに投げ入れていたという、てるるんさん。「作った飛行機よりゴミの方が飛ぶな」という気づきが、第3位という結果につながったのだ。

紙を丸めた作品には、最初に紙飛行機を作ったときのケント紙の余りを利用したそう。

「丸めるときは、空気抵抗を少なくするためになるべく圧縮する様に心がけました」

とのこと。

時間の関係からか講評など先生からのコメントは特になかったそうだが、第3位という結果について「発想は評価されたのではないでしょうか」と、話した。

ちなみに、同コンテストで第1位になった人も、同じく「紙を丸める」という発想だったよう。

「優勝者も同じ発想だったのですが、中にクリップを上限として定められている20個入れ、さらになるべく球形にすることで着地後に転がるようにしていたことから、機体の面でも僕の斜め上を行っていると感じました」

と、てるるんさん。

今回の結果について感想を聞くと、

「このコンテストはクラスの中からベスト8を決め、そこからトーナメントになる方式だったのですが、準決勝で優勝者と対戦したときに投げるのに失敗してしまい、3位になってしまいました。
もし僕が野球部出身とかで、腕力がもっとあれば優勝または準優勝できていたかもしれません」

と、コメントした。

コンテストの様子を想像してみたが、丸めた紙を全力で投げて飛距離を勝負する姿は、紙飛行機というよりもはやソフトボール投げでは......?

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