これはもはや「多~いお茶」 インバウンド向け自販機の「日本茶」アピールが強烈すぎる
自販機で飲み物を買う時、「どれにしようかな?」としばし立ち尽くした経験、皆さんにもあるのではないだろうか。
今回、ツイッターで話題になっているのは、何を買うべきか悩むことなど絶対にない自販機。それが、こちらだ。
何を買うべきか悩むことなど絶対にない自販機......そう、すなわち「商品が一種類だけ」の自販機である!
上から下までがすべて伊藤園の「お~いお茶」で埋め尽くされている。
こちらの自販機に対し、ツイッター上では、
「お~いお茶激推しで笑った」
「お~いお茶の集合住宅!」
「凄いな。もう暑くなってきたからね。売れるよね」
といった声が寄せられている。
話題になっているのは、千葉県在住のツイッターユーザーの腹筋やすし(@hukkinnyasushi)さんが2021年5月25日に投稿した写真。Jタウンネット記者は26日、本人に話を聞いた。
日本茶の魅力を国内外の方にお伝えしたい
普段は自身のYouTubeアカウント(https://www.youtube.com/channel/UC6As2vLxuobLPirwHPA5Rhw)で動画配信などをしているという腹筋やすしさん。
「お~いお茶」だけの自販機は今年、友人と一緒に日光東照宮に旅行に行った際に見つけた物だ。
「この自販機、日光東照宮の階段をめっちゃ上ったところにあったんです。ずいぶん高いところに設置してあるんだなと思いました」(腹筋やすしさん)
記者は28日、伊藤園にも詳しい話を聞いた。取材に応じた同社自販機部の加藤ひかるさんによると、こちらの自販機は2002年から日光東照宮の奥宮に設置しているもの。
「日本だけでなく世界中から多くの方が訪れる日本の名所『日光東照宮』で、日本を代表する『お~いお茶』を通じて、日本茶の魅力を国内外の方にお伝えしたいと思い、設置に至りました。
また、奥宮までの階段を登り切った後に、『お~いお茶』でほっと一息ついてほしいという想いも込めています」
と、設置の経緯を明かした。たしかに、日本は世界的に見てもかなり自販機の設置数が多い「自販機大国」だと言われている。ましてや、緑茶だけがズラリと並んでいる自販機というのは、海外からの旅行者たちの目にはさぞ珍しくうつることだろう。これは印象に残るに違いない。
では、こうした「お~いお茶」専用の自販機というのは、日光東照宮以外にも設置されているのだろうか。記者の質問に、加藤さんは、
「『お~いお茶』に限らず、当社ではロケーションやお客様の声に応じた商品ラインアップにしています。
各営業員がその時々で自ら自動販売機を『一つのお店』として、最適な商品ラインアップを展開しているため、把握が難しい状況です」
と答えた。自販機のラインアップがそんな風に決められていたとは......。もしも近所で「お~いお茶」だらけの自販機を見かけたら、それはかなりラッキーかも知れない。
加藤さんは、腹筋やすしさんのツイートと、それに対する反響について、
「非常にユーモア溢れるツイートですね。『私も見たことある!』といったリツイートも拝見し、多くの方から『お~いお茶』に注目していただいて大変嬉しく思います。自動販売機を見かけた際は、ぜひ『お~いお茶』で一休みしていただけますと幸いです」
とコメントしている。