「この前のジュース代返して」←切り出せる日本人は4割以下 全国調査で判明
友達のA君に飲み物代として100円を貸したのだが、なかなか返ってこない――
もしかして忘れてる?なんて思っているうちに、「返して」と切り出せなくなってしまった。
みなさんは、そんな経験はないだろうか。
筆者はそんなモヤモヤを抱えがちなのだが、世の中にははっきりと「返して」と言い出せる人もいるようだ。
言える人と、言えない人。どのくらいの割合で存在しているのだろう。
Jタウンネットではそんな疑問から、
「あなたは『お金返して』って言えますか?」
をテーマに、2020年7月14日から21年4月5日までアンケート調査を行った。
得票総数は1474票。はたして、結果は――。
「ねちっこい奴だと思われるのも嫌で言えない...」
用意した選択肢は「金額にかかわらず言える」「数百円~千円程度なら言えない」「金額にかかわらず言えない」の3つ。
全国の投票結果をまとめたものが、こちらの円グラフだ。
結果を見てみると、「数百円~千円程度なら言えない」(613票)が全体の4割以上を占めた。
どうしてだろう。ツイッターで、「お金返して」「言いにくい/言えない」と検索してみると、こんなツイートが見つかった。
「友達にお金を返してもらっていないことに気づいた。二人から500円ずつ。少額だからめちゃくちゃ言いにくい。。。」
「友達に、コンビニ行った時とかに明日返すからお金貸して!って言われるの。それで、私断るの苦手で、いいよ。って言っちゃって渡すんだけどそんなことが何回も積み重なってるのに1度もお金返して貰えてなくて、でも1回に貸すのが100~500ぐらいだから、ねちっこい奴だと思われるのも嫌で言えない...」
貸したお金が少額だから、「返して」というと「けち臭い」「ねちっこい」と思われてしまう――。そう思って、言い出せない人は少なくないよう。
一方、1円だろうと1万円だろうと「貸した」からには、金額に関わらず「返して」と言う。
そんな当たり前(?)のやり取りをしている人は、全体の約3割(514票)という結果に。
「金額にかかわらず言えない」回答したのは、約2割(347票)で、5人に1人は友達にいくら貸しても、返してと言い出しにくいようだ。
では、地方によって差はあるのだろうか。
「言えない」人が多い地方は?
47都道府県を8地方に区分し、それぞれの地方での割合を出すと、こんな結果がでた。
「金額にかかわらず言えない」と答えた人の割合は、東北地方で最も多い。
全体の結果が23.5%なのに対し、東北地方では27.5%と、4ポイント上回った。
特に数字が高かったのは、岩手と秋田。ともに50%もの人が、たとえ貸した額が1円でも1万円でも「返して」と切り出せないよう。
この結果は東北地方より南の地域につれて、パーセンテージが下がっていく。
関東地方では25.5%で、中部で22.3%、関西では20.4%、中国・四国で20%、九州で18.8%に。
温暖な地域ほど、お金を「返して」と言える...?いやいや、最北の北海道が16%と最も割合が低いので、気温は関係ないかもしれない。
それにしても、「金額にかかわらず言える」人が、どの地域でも50%以下という結果は驚きだ。
これが日本人の国民性、なのだろうか......?