ポン酢なのに甘口&ゴマ風味? バナナマンも絶賛の九州ご当地ポン酢、食べてみたらガチで旨かった
九州地方の食卓を支える、「ご当地ポン酢しょうゆ」をご存知だろうか。
フンドーキン醤油(本社・大分県)が販売する「甘口ごま風味ぽん酢」である。
甘口で、ごま風味の、ポン酢しょうゆ......。
Jタウンネット記者が、この商品を知ったのは、アイドルグループ・乃木坂46のレギュラー番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で、鹿児島県出身の3期生・大園桃子さんが「イチオシ」していたことが、きっかけだった。
番組MCのお笑いコンビ・バナナマンの設楽統さんも、番組内で商品を口にし、「甘いし、初めての味」と絶賛。番組放送後には、SNS上に「マジで気になる」「これ欲しいな」という声があがるなど、興味が湧いた人も多いよう。
いったい、どんな味なのだろう。
記者は、フンドーキン醤油に「かけるのにオススメの食べ物」を聞き、実際に「お取り寄せ」してみることにした。
「フンドーキンはいいぞ!!」
2021年4月4日放送の「乃木坂工事中」では、出演者がオススメのお取り寄せグルメを紹介する企画が行われた。
最初のプレゼンターは、3期生・梅澤美波さんで、和菓子やお肉などの3品を紹介。続いて、キャプテンの1期生・秋元真夏さんや1期生・松村沙友里さんがスイーツやご飯のオトモをオススメし、設楽さんやメンバーたちは、「美味しい」と舌を巻いた。
その中で大園桃子さんが紹介したのがフンドーキン醤油の「甘口ごま風味ぽん酢」。大園さんは手に商品を持ちながら、
「フンドーキン醤油のごま風味ぽん酢というもので、九州の大分の会社のものなので、九州のスーパーではよく見るんですけど、東京ではまだ見た事なくて、色んな商品に使ってみたら、これが本当に美味しすぎて...」
とその魅力を語った。
「気になる」とバナナマンの日村勇紀さん、「ごまが入ってるの?」と聞く設楽さんに、大園さんは
「そうなんですよ。ごまが入っていて、結構甘めのぽん酢なんですけど、これが本当に美味しすぎて」
とアピール。設楽さんは、手元のスプーンで「ごま風味ぽん酢」を一口。驚いた表情で、
「ん、甘い!いや、このぽん酢初めてだな」
と、うなり、手で鼻をあおぎながら「ラー油とかぐらい、ごまがくる」。メンバーの1期生・秋元真夏さんも「ごま油入ってるのかなってくらい」と驚いた様子だった。
2週にわたって放送された番組では計15品のお取り寄せグルメが紹介されたが、日村さんはそのうちの2品しか試食できない、というルール。その中で、彼が初めてお取り寄せグルメを試食する権利を使ったのが、高級スイーツやお肉ではなく、この「ごま風味ぽん酢」だった。
日村さんが「気になるな、このぽん酢」と言い出すと、設楽さんは、「いく?」(食べる?)と問いかけた。即答で「いく!」(食べる!)と日村さん。
小皿に入った「ごま風味ぽん酢」を嗅いで、「匂いは、ぽん酢」。スーッと啜って「あまーい!コーティングされた口の中全部」と目を見開き、「初めてスポーツドリンク飲んだ時くらいの感動」と満足した様子。
そのまま楽しむだけでなく、日村さんが持参した「鴨鍋」や、他のメンバーが取り寄せした餃子の「タレ」としても大活躍していた。
番組放送後には、SNS上で「うまそう」「ごま風味とか初めて見た」との反応が寄せられていた。また九州地方出身、在住のユーザーや、食べたことがある人からは、
「フンドーキンのごま風味ぽん酢は激ウマやね。大園さんよくわかってる」
「大分県民歓喜!!フンドーキンはいいぞ!!」
「フンドーキンのごま風味ぽん酢は確かにうまい。ぽん酢苦手な自分でもいける」
との声もあがっていた。
とにかく万能?サラダや餃子、冷やし中華にも...!
Jタウンネット記者は、4月7日、フンドーキン醤油に「甘口ごま風味ぽん酢」の詳細を聞くと、営業部・企画販促課の高野秀俊さんは、
「酸味が少なく、ほんのり香るごまの風味と粒ごまがたっぷり入った、味わいまろやかな甘口のポン酢です」
と商品の説明をした。1996年6月より発売し、20年9月に「現行のラベルと持ちやすい少し細めの瓶にリニューアル」したという。
九州地方以外では、販売しているのだろうか。
「九州の売り場ではほぼ定番導入されていると思われます。九州以外の大阪までの西日本では、導入いただいているスーパー等はございますが、大阪より東の地区での店舗導入はあまりないです」
販売されていない地域でも、フンドーキン醤油のオンラインショップから購入は可能とのこと。
「ごま風味ぽん酢」に合う食べ物は...、と聞くと、高野さんは
「サラダ、おひたし、餃子、唐揚げ、チヂミ、鍋料理、冷やし中華などにかけて食べても良いです。 角煮や炒飯の味付けにも使える、万能ポン酢です」
という。とにかく、万能らしい。
いったい、どんな味?取り寄せてみた!
オンラインショップで注文した「ごま風味ぽん酢」が記者の家に届いたので、さっそく唐揚げやサラダを作って、かけてみた。
用意したのは、手作り唐揚げ、スーパーで購入したカットキャベツ、絹豆腐、しめ鯖の刺身だ。 まず小皿に出してみると、茶色く澄んだ液体に、ゴマが浮かぶ。
「ごま」と聞いて、少しドロッとしているのかな...、と思ったが、想像以上にサラサラ。匂いは、きりっとした柑橘系の香りだ。
まずは豆腐サラダに、ひとかけ。そのままパクリ。
――私の知っている「ポン酢しょうゆ」じゃない
前評判通り、たしかに「甘い」のだが...、くどくない。ちょっとした甘みと酸味が特徴的で、なおかつコクがある。さらに粒ごまが、ほどよいアクセントになる。噛みつぶすたびに、鼻を抜ける香りで食材の味に深みが増した。
当然唐揚げや付け合わせのキャベツにもバッチリ合う。
一般的なぽん酢しょうゆって、サラサラしているから食材に絡みつきにくいイメージがあるかもしれない。でも、「ごま風味ぽん酢」は、コクのせいか全体的に味がしみ込んでいくよう。粒ごまが付着して、味覚の手伝いをしているのかも...?
最後は、しめ鯖のお刺身にかけてみた。
醤油じゃないと、鯖本来の味がわからなくなってしまうのでは...、と思う人もいるかもしれない。でも、そんなことはない。ほどよい酸味と甘みが、刺身の「引き立て役」を担ってくれた。
ただの「ぽん酢」と思うことなかれ...。「甘口ごま風味ぽん酢」の魅力は、計り知れない。