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これで完結になってほしい... 緊急事態宣言を「シリーズ化」した図に反響→込められた願いを作者に聞いた

福田 週人

福田 週人

2021.04.26 17:00
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「不謹慎だけどめっちゃ笑える」

話題になっているのは、イラストレーターのあいうち(@Aiuti01)さんが2021年4月22日に投稿した画像。Jタウンネット記者は24日、投稿主のあいうちさんに詳しい話を聞いた。

今回、投稿にあった図を作成した理由についてあいうちさんは、

「色んな所で緊急事態宣言をやってるので何がなんだかわからなくなっていたので整理したくなったからです。(シリーズ物っぽくしたのは)『緊急事態宣言がまた出るなぁ...、なんかゲームや映画の続編みたいだな』と思ったからです」

と述べた。制作期間は1日で、あいうちさんがいつもイラストを描くのに使用しているという「Photoshop」や「SAI」を使用して作った。この他、ロゴジェネレーターやフリー素材なども活用しているとのことだ。

「細かいサイドストーリー」として北海道や愛知県の事例を入れたものも
「細かいサイドストーリー」として北海道や愛知県の事例を入れたものも

制作にあたってこだわったポイントとして、「各宣言・警報の繋がりをわかりやすくするため時系列や発令主体ごとにまとめた所」であるとあいうちさん。また、タイトルデザインに関しては「おどろおどろしい感じにしたかったので『絶体絶命都市』『ひぐらしのなく頃に』『SIREN』というパニック・ホラー系作品も参考にしました」。

なお、あいうちさんは翌日の23日には、最初に投稿した図に対するリプライから得た情報などを参考にして改定していった「完成版」の画像の画像も投稿している。

こうして並べて見るとかなりの数だ
こうして並べて見るとかなりの数だ

特に見て欲しいポイントとしては、

「緊急事態宣言をゲームのタイトルになぞらえ、そこにスピンオフ作品や追加ダウンロードコンテンツ(DLC)のような形で各自治体の取り組みや宣言延長を表現した所です。
あとナンバリングタイトル(無印&2&3)は日本政府サイドの物語で、スピンオフ作品は自治体(特に東京や大阪などの都市部)サイドの物語っぽく配置していたり、小池百合子都知事の一連のワンフレーズはライトノベルシリーズの括りにしたりして、オタクな人達が常日頃馴染んでいるコンテンツのメディアミックス展開を模する事でスッと頭に入ってきそうな関係図を作っている所です」

と、あいうちさん。たしかに、映画やゲームといった親しみやすいサブカルチャーをモチーフにしたことで、一連の流れがスムーズに頭に入るような図に仕上がっている。

あいうちさんの投稿は、26日昼時点で約12万リツイート、33万件以上のいいねを集めるなど、大きな話題になっている。

ツイッターでの反響についてあいうちさんは、

「バズりを狙って投稿した訳ではないので正直ここまで拡散されるとは思っていませんでした。三回目の緊急事態宣言が出るという事で暗くなっていた世相にマッチしてたんだと思います」

と感想を述べた。

寄せられたコメントの中では特に、「不謹慎だけどめっちゃ笑える」「久しぶりに大笑いした」というリプライが印象的だったそう。

あいうちさんは「緊急事態宣言をネタにして作ったものですから、ある意味で不謹慎なのは理解しています」とした上で、

「コロナの感染拡大で暗い気分になる事が多いですが、こういうユーモアがあった方がコロナ禍でも少しは精神に余裕が出るのではと思います。この関係図は緊急事態宣言をゲームタイトルに模する事で『このシリーズは3で完結させよう』という暗喩も入っています。
ゲームや映画のシリーズものは続編がでるたびに陳腐化して面白くなくなるので打ち切り=完結という図式がお決まりです。
この関係図を見た人はそのお決まりを無意識的に感じ取ってるから不謹慎だけど笑ってくれてるんじゃないかと私は思います。大人気コンテンツになると派生作品が粗製乱造される点も同じですし(笑)。私も『緊急事態宣言3』で完結するように願っています」

と、関係図に込めた自身の思いを明かした。

面白いゲームや映画はいつまでもシリーズが続いてほしいと願いたくなるものだが、この「シリーズ」に関しては、なるべく早めに完結してほしいと願うばかりだ。

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