電話ボックス前に集合するスズメたち→不審に思って近づくと... 心優しい男性の行動に「恩返しあると思います」
罠にかかってしまった鶴を助けたら、その鶴が美しい女性の姿となってやってきた......。
昔話の「つるの恩返し」は、日本人の誰もが子どもの頃に一度は聞いたことがあるだろう。
その現代版といっても過言ではない「すずめの恩返し」がやってきそうな体験をした人の投稿がツイッターで話題となっている。
電話ボックスのまわりにスズメがたくさんいて、中を見たら一匹いて飛び回ってガラスにドンドンぶつかってた
-- ずぅん (@zu_u_un) April 8, 2021
ドアを開けて逃がしてあげた
今夜、うちに美しい娘が来る pic.twitter.com/7OfJq7zxMP
2021年4月8日、ツイッターユーザーのずぅん(@zu_u_un)さんは、罠...ではなく電話ボックスに閉じ込められてしまっていたスズメを救出した、とツイート。
12日昼時点で、7000以上のリツイートと約3万のいいねを集めている。
電話ボックスの中で心なしか不安そうに佇むスズメの姿。
周りにはほかのスズメたちが集まっていたというが、閉じ込められてしまった仲間を心配していたのだろうか......。
なんとも可哀そうなこの子を助けてあげたというずぅんさんの行動には、
「恩返しあると思います」
「優しいお兄さんに幸あれ」
「そのうち山に行ったら雀のお宿にご招待されますよ」
「助けてもらえてよかった。ガラスに激突して死んでしまう子も多いから...」
とその優しさを称賛するコメントが寄せられている。
いつもは寂しげな電話ボックスの周りに...
Jタウンネット記者は9日、投稿者のずぅんさんに当時の状況を聞いた。
ずぅんさんは約600日もの期間、日々カバの遊具を撮影し、ツイッターに投稿している。8日も、その日の日課をこなすために歩いていたそう。
カバの遊具に向かう途中に、今回の電話ボックスがあるのだとか。
「私は電話ボックスもとても好きなので、ついつい見てしまいます。
いつもなら誰もいない寂しい電話ボックスなのですが、昨日はスズメが10匹ほど集まって鳴いていました。
私が目の前までくるとみんな飛んでいってしまったのですが、まだ鳴き声が聞こえました。
よく聞くと衝突音もしたのでさらに近づいてみました」(ずぅんさん)
すると、電話ボックスの中に、動くものが。
よく見たところ、それが閉じ込められてしまったスズメだった。
ずぅんさんは、
「電話ボックスの扉と地面の間に数センチの隙間があり、そこから入ってしまったようです。
逃げようと飛び上がるのですが、すぐにガラスにぶつかって落ちてしまいます。
ツイートした写真を撮影したのち、扉をゆっくりと開けると、すぐにスズメは入り口から桜散る青空に飛んでいきました」
と語る。また、
「最初にいた周りのスズメたちはきっと助けたくて集まっていたのだとおもっています」
ともしていた。仲間を心配するスズメたちも、助けてあげたずぅんさんも、優しくて素敵だ......。
今回、投稿が話題となり、多くの反響が寄せられたことに対し、ずぅんさんは
「印象に残ったコメントとして、『美しい娘がくる』ということを望んでいる私に対して世間の皆様は『電話ボックス』『ガラス』『おじさん』『マッチョな男性』『美人局』『美少年』『スズメの保護者である翁』『大きなツヅラ』などが訪れることを望んでいるようです、かなしい」
とコメントしている。また、
「今のところ100%ポジティブな意見でありがたいことだと思っています」
ともしていた。
みなさんも、街で困っている生き物を見つけたらぜひ積極的に助けてあげてほしい。恩返しを待ちながら日々を過ごすのも、きっと楽しいはずだ。