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ちょっとマイルドになる気がする... 美味しくないことを表す方言「もむない」がかわいい

井上 慧果

井上 慧果

2021.03.20 11:00
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広範囲で使われている?

奈良県在住の50代男性から届いたのはこんなメールだ。

「奈良県中部(橿原市、桜井市周辺)では食べ物がおいしくないことを『もむない』と言います。

ニュアンス的にはただ単にまずいというより、味気ないとか水っぽいといった時に使うようです。
やはり年配の方が使うことが多いですが、私が長年住む奈良県北部では聞いたことがありません。吉野郡地域などの南部はどうなのかわかりません」

「もむない」、なんとも可愛らしい響きだ。

横浜出身の筆者からすると、ただ「まずい」「美味しくない」よりもずいぶんマイルドで、言いやすい気がする。

美味しくないときには「もむない」(画像はイメージ)
美味しくないときには「もむない」(画像はイメージ)

「日本方言辞典(小学館、ジャパンナレッジ版)」をひいてみると、「もむない」の項目には

「味が悪い」
「味がない」
「甘味がない」
「うまくない」

とある。使用されている地域としては、投稿者のメールにあった奈良県をはじめ、大阪府や京都府、兵庫県、和歌山県などが中心のよう。また、島根や広島、九州の一部地域でも使われる場合があるようだ。

他にも、奈良県では「もみない」そして同県吉野郡では同じ意味で「ももない」という言葉も使われている、と掲載されていた。

この言葉についてツイッターで調べてみると、

「『もむない』は若い子はもう使ってないですね」
「『もみない』が奈良県人のジジババ以外どこまで通じるのか」
「吉野の子が不味い事を『もみない』って言って平野部の子みんな『???』ってなりました」
「島根県西部の古老は、美味しくないことを『もむない』と言います」

といったツイートが散見された。

ずいぶんと広い範囲で使用されているようだが、投稿者のメールには「奈良県北部では聞いたことがない」とあった。ツイートを見る限り、もしかしたら、世代なども関係しているのかもしれない。

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