「メラミ」に「メラゾーマ」...もしや飼育員ドラクエ好き?インパクトでかいカンガルーの名前の由来
「なぜその名前にしたのか」
そんなツッコミどころ満載のアカカンガルーが東武動物公園(埼玉県)にいたとツイッターで話題となっている。
その名前というのは、「メラミ」ちゃんと「メラゾーマ」ちゃん。
どちらも人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に出てくる炎系の呪文の名前である。
この画像は2021年2月23日、ツイッターユーザーのびび(@bibinomi)さんが投稿したもの。動物園によくある紹介カードのようで、「メラミ」ちゃんが
「2011年10月4日うまれ
色が薄くよくひとりでお昼寝をしています。
夕方は一番にお家に帰ります」
そして「メラゾーマ」ちゃんが
「2020年8月6日うまれ
メラミちゃんの初めての子どもですが、あまりお母さんに似てないようです。
顔が濃く目がキリッとしています。
同い年のボルンちゃんとよく一緒に遊んでいます。」
といった二頭の特徴が説明されている。
名前が気になってなかなか内容が入ってこない。だが、ドラクエの呪文としてはメラ、メラミ、メラゾーマ......とだんだん攻撃力が強まっていくので、メラミちゃんの子どもがメラゾーマちゃんというのは納得な気もする。
この投稿に対し、ツイッターでは
「熱い女の子ですね!」
「名前つけた人多分ドラクエガチ勢w」
「メラミちゃんのお母さんはメラちゃんかな」
「親を超えろ、ということか」
といった反応が寄せられている。
「炎のようにメラメラと......」
Jタウンネットが投稿者のびびさんに話を聞いたところ、この画像を撮影したのは21年2月23日。
びびさんは
「他のカンガルーさんのお名前が可愛かったり、オーストラリアの地名からとっていたりする中でインパクトがとても強かったです。
私自身もドラクエ世代ですので子どもの頃を色々思い出しながらツイートしました」
とつぶやいた経緯を説明する。
それにしても、どのような理由からこの二頭に名前がつけられたのだろうか。
その詳細を知るべく、Jタウンネットは東武動物公園を取材し、広報を通じて3月12日、担当者から回答を得た。
気になる二頭の名前の由来について、担当者は
「初代名づけ親の飼育担当者がドラゴンクエストが好きで、呪文効果のようなカンガルーになってもらいたいと願い、つけはじめた」
と説明する。
お母さんのメラミちゃんには
「炎のようにメラメラと燃えるような元気いっぱいのカンガルーになってほしい」
との思いが、そして娘のメラゾーマちゃんには
「メラ属性呪文特大ダメージの効果がある為、メラミよりさらに......」
との思いがこめられているそうだ。
ちなみに、以前は、「ベギラマ」、「ホイミ」、「パルプンテ」、「キアリー」といった同じくドラクエの呪文と同じ名前がついたカンガルーがいたそう。
また、同園にはアビシニアコロブスの「ギラ」、そして今はいないが、ジェフロイクモザルの「スカラ」など、カンガルー以外にもドラクエの呪文由来の名前がついた動物がいることを明かした。
担当者は、今回メラミちゃんとメラゾーマちゃんの名前が話題となったことに対して
「ツイッターなどで話題になっているとの事で驚いております。
これを良い機会に、動物の素晴らしさにも触れていただけたら幸いです」
とコメントした。