風の吹かない夕方、静かな川に映り込んだ「逆さまスカイツリー」に脳がバグりそう
突然だが、まずはこちらのスカイツリーの写真をご覧いただきたい。
早朝なのか、段々と白み始めた空を背景に、スカイツリーがそびえ立っている。
地上634メートルの巨塔を下から見上げるようなアングルで撮られており、まさに荘厳、絶景といった雰囲気だ。
しかしこの写真、よく見るとちょっとおかしい点がある。
写真の下部にある建物を見てみると......あれ、地面はどこ?
左側にある橋のような通路も、柵が上だけでなく下側にも設置されているし、なんかヘン!
実はこちら、水面に反射したスカイツリーの写真を、上下逆にしたものだったのだ。
水面には波紋1つないので、直接スカイツリーを写しただけのもののように錯覚してしまう。
さながらトリックアートのようなこちらの写真に対し、ツイッター上では、
「凄いですね!反転するだけで見え方や世界観が全然違う」
「どこが地面か分からない位にバグって一瞬映画かと思いました...」
「リプみるまで気づかなかったし終焉の終わりの始まり感がすごい」
といった声が寄せられている。
風のない夕方に...
話題になっているのは、ツイッターユーザーのYuri(@Yuri_Swell)さんが2021年3月8日に投稿した写真。Jタウンネット編集部は11日、投稿主のYuriさんに詳しい話を聞いた。
Yuriさんによると、この写真は2016年1月2日の16時ごろ、東京都墨田区の十間橋で撮影したもの。撮影当時の状況について、
「狙っていたわけではないのですが、タイミングよく無風で川に一切の波が立っていない状態でした。 夕方で太陽高度が低かったのもよりきれいに映る要因になったと思います」
と振り返った。
今回、写真を投稿し「脳が混乱する」とコメントした理由について、Yuriさんは、
「自分で撮った写真なので天地が逆だということを知ってるはずなのに、久しぶりに写真を開いたとき一瞬スカイツリーがあるほうを『空』だと無意識に脳が判断してしまいました。...鳥も飛んでますし」
と説明。改めてこの写真を見て「撮影から時間が経った今だからこそ、この写真の面白い現象に気付けたのかもしれません」と述べた。
Yuriさんはツイッターでの反響について、
「こんなに拡散されると思ってなかったので戸惑いましたが、多くの方がこの不思議な写真を面白いと感じてくれたようで、写真自体のセンスを褒めてくださる方もいたので、素直に嬉しかったです」
とコメントしている。