九州人「鶏肉をナマで食べちゃダメだって知らなかった」←そんなことある?調べてみたら、納得の事情が明らかに
生食用鶏肉には厳しいガイドライン
鹿児島県には、「生食用食鳥肉の衛生基準」というガイドラインが存在している。それには、肉の処理工程や保管温度など、多くの項目が厳しく定められているのだ。
たとえば、生食用の鶏肉を販売するとき、容器にはその旨を表記することと、次のようなリスクについて明記することが目標として定められている。
一般的に食肉の生食は食中毒のリスクがあること。
子ども,高齢者,食中毒に対する抵抗力の弱い人は食肉の生食を控えること。
(鹿児島県公式サイトより)
つまり、鹿児島県民は、きちんとガイドラインを守って販売されている安全な鶏肉を、リスクも承知の上で、生で食べているというわけだ。
ちなみに、話題になったツイートには、
「愛知県民だったから他県で鳥刺しキケン!は知りませんでした」
「愛知県生まれ育ち在住ですけど今しがたとりわさ食ったばっかりで衝撃ですwww」
という、愛知県民からのリプライもあった。
鶏肉を生で食べて、起きてしまう食中毒といえば「カンピロバクター」によるものが有名だ。愛知県が19年に行った「消費生活モニターアンケート」のカンピロバクター食中毒に関する調査では、
「市販の生の鶏肉から高い確率でカンピロバクター菌が検出されること」
「鶏肉が新鮮であることとカンピロバクター菌の汚染とは関係がないこと」
を知っている人は過半数以下で、県は「カンピロバクター食中毒の認知度が低いことがうかがえました」と分析している。
20年に行われた同様の調査でも、ほぼ同様の結果だった。
また、名古屋市や豊田市の公式サイトには、「肉は生で食べないように」という注意書きが目立つように書かれている。
行政によってガイドラインが定められている地域以外では、鶏の生食は避けるべきだろう。