三宅島の砂浜を埋め尽くす、大量の魚たち いったい何事?東京都に聞くと...
サバが大きすぎる!
投稿主のアウトドア派の引きこもりさんは、撮影したときの状況をこう説明した。
「月曜日(15日)の午前中に三池(三宅島の地名)の浜にイワシとサバが大量に打ち上げられてる!という話を初めて聞いたので見に行きました。場所は三池浜です。1000匹くらいは軽くいたように見えましたが......」
三池浜は美しい弧を描く海岸線が特徴だ。遊泳エリア外にはサーフィンポイントもある。フェリー発着港のひとつ三池港から徒歩約10分のところにある。この砂浜、約600メートルほどにわたって、魚が打ち上げられたのだ。
その原因について、アウトドア派の引きこもりさんはこう話した。
「釣り界隈では、小魚が大きな魚に追いかけられて浜に打ち上げられてしまう、というのはたまに聞く話ですし、見たこともあります。
三宅島近海にはマグロや大型のカンパチがいますので、その魚が追いかけて打ち上げられてしまったのではないかと、最初は思いました。そして、クジラも周辺にいるのでクジラの影響かなとも思いました。
また当日は、とても海が時化ていたのでその影響もあるのかな、とも......。
そして、今年の沖縄などで低水温で魚が死んでしまって海面に浮いているニュースを見たことがあったので、その影響かもなどと、これら全ての影響が重なったのかな、と個人的には思っていました」
なかでも「低水温が一番の要因かも......」と、アウトドア派の引きこもりさんは首をひねる。
Jタウンネット記者は、三宅島にある東京都総務局三宅支庁に電話で取材した。総務課担当者は、今回の原因について「まったく分からない」とコメントした。過去に、このように大量の魚が漂着したという記録もない、ということだった。
また漂着した魚の除去作業は、縦・横2メートル、深さ1メートルの穴を5カ所堀り、埋めたという。約3トンはあったが、とても数えきれない数だったそうだ。
ツイッターには、「美味しそう!」という素直な感想も多かったが、青魚は足が早いというし、寄生虫もいるかもしれないので、「食べても大丈夫なのか?」と訝しむ声もあった。実際に、当日、島では魚を食べないでくださいと注意喚起の放送が流れたそうだ。
投稿者・アウトドア派の引きこもりさんは千葉県出身、2020年11月から三宅島に住んで、まだ3か月だ。
地域おこし協力隊員として移住定住促進分野で活動しており、三宅島への移住相談や三宅島についての情報を紹介しているという。
「ここまで大きなサバが、島のすぐ周辺に泳いでいるということに驚きました。50センチはありました。私自身の感想としては、サバが大きすぎる。これが1番の感想でした」