ここでゆったり過ごしたい... 京都・光明院の「緑巡り」に国内外から感嘆の声
突然だが皆さんは京都といえば、どの季節の、どんな風景を思い浮かべるだろうか。
春の桜や秋の紅葉、はたまた幻想的な雪景色――。
いつでも美しい姿を見せてくれる京都だが、実は新緑の時期も素晴らしいのだということを皆さんはご存知だろうか。
ツイッターでは、新緑の京都の美しさを堪能できるこんな投稿が注目を集めている。
これは2021年2月1日、フォトグラファーの前山(@xxakaxxv)さんの投稿だ。
写真では、畳や襖といったいかにも日本らしい風情ある景色の中に、目が覚めるような緑がとてもよく映えている。見ているだけで爽やかな風が吹き抜けていくような清々しさだ。
ここは、東福寺 光明院(京都市東山区)。
白砂と苔の中にいくつもの石を配した「波心庭(はしんてい)」といわれる枯山水庭園が有名だ。四季折々、違った美しさを楽しめることから「虹の苔寺」とも呼ばれている。
「桜・紅葉と並ぶ美しい光景」
Jタウンネットは4日、投稿者の前山さんを取材し、詳しい話を聞いた。
前山さんがこの写真を撮影したのは、20年の7月頃のこと。
東福寺の新緑の撮影で訪れ、休憩がてら立ち寄ったそう。
「この場所は、非常に静かな空間で縁側に座って庭を眺めるのが元々お気に入りでした。
普段はゆっくり過ごすだけなんですがこの日は、ふとこの景色も人に見てもらいたいなと思って撮影しました」
と、撮影の経緯を話す。また、前山さんは
「京都は桜や紅葉が非常に美しく観光客も多く訪れますが、それらに負けないくらい魅力的なのが新緑だと思っています。
日本建築との相性も非常に良くしっとりとした時間を楽しめます。
他のシーズンに比べると比較的空いているのでそうした面でもオススメします」
と京都の緑の魅力を語る。
この「京都の緑巡り」の投稿に、ツイッターでは
「京都って緑色も美しいのですね」
「緑の季節が待ち遠しいですねー」
「日本は最高やな」
「ここでお昼寝したい」
「こんなところに住みたい!」
と、国内だけでなく、海外からも称賛の声が寄せられている。
こういった反響に対し、前山さんは
「(新緑の季節の京都では)桜・紅葉と並ぶ美しい光景が楽しめます。
海外の方からするとまだそこまで知名度も低いと思いますが今回の投稿の反応から見ても分かるように知らないだけで、知ると深く心に響く光景なんだと思います。
新しい京都、日本の魅力を海外の方に知ってもらえて非常に嬉しく思っています」
とコメントした。
疲れた日々にほっと一息つけるような、新緑の京都は癒しの光景だった。
自由に国内旅行ができるようになったらぜひ直接、まだまだ知らずにいる京都の魅力を体感したいものだ。