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社員がこたつでサボってるだけ...? IT展示会に出現した謎ブースが話題→企画の意図を出展者に聞いた

井上 慧果

井上 慧果

2021.02.05 20:00
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「接客せずに成立するブースに」

まず、このユニークなブースが企画された経緯を聞いた。

鈴木さんは

「1年以上前に申し込んでいた関係で出展予定だったのですが、大阪府に緊急事態宣言が発令されてしまったため、社内で相談し、サイボウズとしては接客を自粛することにしました」

と説明する。

「ただ、キャンセルはできないのと、最低1名は常駐必須だったので、3日間、接客せずに常駐するのもしんどいので、怠けていても成立するようなブースができないかなと思ったのが、発想のきっかけです。

もともと『ざんねんな情報共有ずかん』というプロモーションを弊社で行っていたため、その実写版のイメージで『ざんねんな在宅勤務ずかん』として、私やお客様が怠けている姿を展示することにしました」(鈴木さん)

鈴木さんによれば、接客を自粛しているブース自体は他にもあり、今回の展示会でも10%ほどの出展社がカタログ展示のみにしていたとのことだった。

ちなみに、3日間ともブースに常駐していたという鈴木さんに、展示会中の様子を尋ねると

「常時コタツにいて、『呪術廻戦』や『スラムダンク』を読んでました。
Twitterに出ている写真にも、マンガを読んでいる私が映っていました」

とコメント。あの女性は、鈴木さんだったのか......。

なお、展示の際に意識したポイントについては

「中途半端は良くないと思って、怠けることに振り切ったことです。
興味を持っていただいているお客様を横目に何もしないのにはソワソワしましたが」

と鈴木さん。怠けることに振り切るなんてこと、なかなかない。

「中途半端は良くない」と怠けきる姿勢、感動してしまった。

そのほかにも、

「通常はカタログラックに入れているカタログ類を、床に並べて『神対応ならぬ紙対応 お持ち帰り紙資料」としました。
元ネタは、テレワークなのに紙を持ち帰らないといけない『ざんねんな情報共有』ですが、それと掛けて、お客様に持って帰っていただけるカタログコーナーとしました」

といったこだわりもあったという。

怠けることに振り切ったそう(画像は枯木@koo1301さん提供)
怠けることに振り切ったそう(画像は枯木@koo1301さん提供)

最後に、今回「ざんねんな在宅勤務ずかん」ブースがツイッターで話題となったことへの感想を聞くと、鈴木さんは

「コタツでマンガを読んでくると言った時、社内からも理解不能と言われたので、反響をいただけてほっとしました。

ただ、本来は現地で相談したかったお客様もいらっしゃったかもしれないので、そのような方には申し訳なく思っており、早く落ち着き、お客様とお話できる日が戻ると良いなと思っています」

と話した。

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