なつかしい~! 子供のころに夢中になった「プラバン遊び」、カップスープのフタでやってみたら...
「プラバン」と聞くと、小学生の頃に遊んだ記憶がよみがえる人もいるだろう。
薄く柔らかいプラスチックの板をイラストの上に重ね、ペンでなぞればそっくりに描ける。それに小さな穴を開け、オーブンで焼くと小さく縮んで固くなる。紐を通せばちょっとしたキーホルダーのできあがりだ。
そんなプラスチックの性質をうまく活かした作品が、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、ツイッターユーザーのメロマイさん(@mellowmind)が、2021年1月24日に投稿した写真。
カップスープやミニトマトの容器のフタが、小さくてかわいらしいプラバンのアクセサリーに変身している。さまざまな種類のプラバンがずらりと並んでいるのは壮観だ。
メロマイさんが使ったのは、こんな「プラバン」たち。
市販の商品のプラ容器だ。
これらをプラバンのように縮めるというアイデアは、19年5月に投稿され話題になった、「とんかつ和幸」のお弁当のフタをプラバンにしたというツイートを参考にしたそうだ。
特にお気に入りなのは?
これらの「プラ容器アクセサリー」はどのように作られたのだろうか。25日、Jタウンネット編集部の取材に応じてくれた。メロマイさんによると、「基本的に普通のプラバンと同じ」。
行程としては、
1.プラ容器の好きな部分を切り取る。
2.くしゃくしゃにしたアルミホイルを広げた上に1をのせて、十分に熱したオーブンに入れる。
3. およそ20秒〜1分半後、縮みきったら、テーブルやバットなど平らな面に取り出す。(アルミホイルは外す)
4.まだ熱くてやわらかいうちに平らなもので上から押さえる。
というもの。コツを聞くと、
「3と4の手順を素早く行うこと。 焼きすぎないように、縮みきったらすぐ取り出すこと。 熱くなるのでやけどに気をつけて、割り箸やトングなどを使うといいです」
と、教えてくれた。
また、プラスチック容器なら何でもいいわけではなく、使用するのは「PS(ポリスチレン)」と書かれているものだという。
「プラバン」として売られているプラスチック板も、ポリスチレンで出来ている。ポリスチレンは、「熱可塑性」という加熱すると柔らかくなり、冷やすと再び固くなる性質を持っているので、こういった遊びが可能なのだ。
ただし、「1〜2分たっても縮まない場合はあきらめたほうがいい」と、アドバイスをもらった。
もし途中で変な溶け方をしたり、変な匂いがしたり、煙が上がったりした場合は、すぐに取り出し、換気もした方が良いとのことだ。
メロマイさんがいくつか焼いてみたところ、バリエーションが多くてきれいに縮むのが、投稿されたスープはるさめとミニトマトの容器だったという。 これらは集めるのも楽しいので特に気に入っているそう。
写真でわかるだけでもかなりの数だ。小学3年生の娘さんもお気に入りで、ペンケースやランドセルに付けているのだとか。
投稿が大きな反響を呼んだことについて感想を尋ねると、
「パッケージを焼き縮めること自体は他にもやっている人はいらっしゃるので、種類がたくさん集めたところが面白がられたのかなと思います。たまにトマトの産地に反応されている方がいらっしゃったのが面白かったです」
とのこと。
なお、プラ容器をプラバンのように縮めるというアイデアは、メーカーが推奨しているわけではない。マネするときは、容器の素材やオーブンの温度などに十分注意し、途中で目を離さないようにしよう。