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「スマホ落とした」→14日後「あれ俺のじゃね?」 失意の釣り人にまさかの再会、「救出劇」の結末は...

井上 祐亮

井上 祐亮

2020.12.23 20:00
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スマホ救出までの道のりは果てしなく...

取材に応じたカーターさんは医療職に就く20代男性で、ドライブが趣味だという。

自分が「オタク」であると語る彼の車はいわゆる「痛車」。その車で痛車やオタク関連のイベントに参加していたが、コロナ禍のため職業上、外出を極力避けなければならなくなってしまったそうだ。

そこで「密」にならずに楽しめる趣味として、友人らと釣りを始めたという。

そんな彼を悲劇が襲ったのは、先に述べた5日の昼過ぎ。地元の釣りスポットで起きた出来事である。彼は当時をこう振り返る。

「スマホを上着のポケットに入れていたのですが、立ち上がった拍子に滑りでてしまいました。

その港は基本的に潮流が激しく、また砂浜と隣接しているため近くが砂地となっています。その関係で基本的に海は濁っていることがほとんどです。そのためスマホを落とした当日も海は濁っており、目視で確認することが不可能でした」

それでも数時間もの間、手元にあった網を伸ばしたり、スマホに電話をかけて画面を光らようとしたり、試行錯誤したそうだ。ところが潮が満ち始め、波も速くなってきたため、落ちた場所にはないだろう...、と判断し捜索を断念。結局5日は、回収することができず「失意のまま」帰宅し、自宅のパソコンから「落とした」と呟いたという。

それから2週間後。彼は、同じ釣りスポットでスマホを発見することになる。

いったいなぜ、それが自分のスマホだとに気づいたのだろうか。

「友人達と釣りをしていた時、海底に何かが沈んでいるように見えました。

はじめは、まさか自分のスマホが、あの場に残っているとは思ってもいなかったです。また落とした場所からズレたところにあったので、海の反射かゴミでもあるのだろうと思っていました。

ですが、見れば見るほど自分のスマホと、色合いや形が同じように見えて、なかば願いのような物も込めて『あれ俺のスマホでは...?』とツイートしたような感じです」

スマホを発見した後、どんな行動に出たのか。

カーターさんは、その場にいた友人達から借りた「タモ」(釣れた魚をすくう網)を使って救出を試みたものの、消波ブロックの窪みにハマっていたようで、うまく差し込むことができなかったという。

窪みに入れられる、小型の網が必要だ――。カーターさんは市街地まで車を走らせ、釣具店やスーパー、ホームセンターをぐるり。やっとの思いで、網を手に入れることができたという。

「きっ、きたあーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」と呟く投稿者(画像は12月19日に投稿したもの)
「きっ、きたあーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」と呟く投稿者(画像は12月19日に投稿したもの)

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