立派な駅舎と思いきや...実はハリボテ JR醒ヶ井駅の構造が「これぞ看板建築」だと話題に
突然だが、こちらの駅をご覧いただきたい。
これは、滋賀県米原市のJR醒ヶ井(さめがい)駅。
モノトーンの外観が目をひくオシャレで立派なデザインだが......。この駅舎の意外な構造がツイッターで話題となっている。
話題になっているのは、2020年10月30日、ツイッターユーザーのたいこーどーり(@m_kampaku)さんの投稿だ。
たいこーどーりさんは
「もはや詐欺でしょこれ」
と、醒ヶ井駅を正面、側面から撮った写真をツイートしている。
なんと大きな駅舎......に見えていたのは、実際は駅名を記した巨大な看板(?)だったのだ。横から見てみると、以下のような構造になっていることが分かる。
この投稿にツイッターでは
「これはよいハッタリ」
「これぞ『看板建築』」
「びんぼっちゃまくんの家かよw」
「逆に、クラシカルな駅舎が健在で安堵した」
「醒ヶ井駅の前はたまに通るけど、こうなっていたのか」
といった反応が寄せられている。
担当者「看板ではなく外壁」
Jタウンネットが11月2日、投稿者のたいこーどーりさんに話を聞いたところ、撮影したのは10月30日。
「これまでに5、6回ほど醒ケ井駅を訪れましたが、その度に外見は近代的なのに内装が古い不思議な駅だなと思っていました。
今回、偶然側面に目が行き、駅舎と看板が分かれていることに気付いた時は、大規模な改築をせずに綺麗に見えるよう上手く工夫されていたのか、どうりで外見だけ近代的な訳だと思いました。また、建物自体を建て替えても良かったのでは...とも思いました」
と投稿の経緯を話した。
それにしても、どうしてこのような構造になったのか。
Jタウンネットは醒ヶ井駅を管理するJR東海を取材し、広報担当者に話を聞いたが...。
「駅舎は1958年に建てられたものでJR東海が管理しているものですが、この駅名の看板については米原市さんが管理しているものであるため、詳細は分かりかねます」(担当者)
そこで米原市を取材すると、経済環境部商工観光課の担当者は、
「これは看板ではなく外壁です」
と説明した。
担当者によれば、古くなっていた駅舎の外壁を2002年に修繕し、現在に至っているとのことだった。