「全然おいしい」←文法的にアリなの? 専門家に聞いてみると...
さらに新たな意味が誕生
1983年の第三版以降は「(俗な用法として肯定的にも使う)完全に。非常に」と、注釈とともに書き加えられたそう。
その結果、どちらにも解釈されてしまうというややこしい事態に。
さらに新たな意味も。「この制服あんまり似合ってないでしょ?」と聞かれて、「ぜんぜん(似合ってるよ)」と言うなど、相手の不安を和らげたい配慮の気持ち、思いやりをぜんぜんに込める場合も出てきました。
大阪の街行く若い人に聞くと「気にせんでいい」「ほんまに大丈夫やでっていうとき」使うとのこと。
「ぜんぜん」は気遣いの言葉にもなりつつあるようです。
浅田先生は「ある程度の年齢の人は、どうしても『ぜんぜん』の後ろには否定がくると思ってしまうので、省略しない配慮を」とのことでした。
「ぜんぜんOK」に何となく違和感を感じていた世代ですが、これからは納得して使えそうです。
(ライター:まみ)