「全然おいしい」←文法的にアリなの? 専門家に聞いてみると...
2020.11.06 11:00
なぜややこしくなったのか
浅田氏によると「ぜんぜんおいしい」は、文法的に「アリ」とのこと。夏目漱石の「坊ちゃん」にも「一体生徒が全然悪いです」というセリフがあるようで...。
ぜんぜんは元々「100%である」という意味だということで、1955年初版の「広辞苑」には「全く。すべて。まるで」という意味しか書かれていませんでした。
ところが、1969年の第二版になると突然、
「下に否定の語を伴って、全く。まるで」
となります。
なので、この「広辞苑」を参考に国語教育が行われた当時の小中学生は、「ぜんぜん」には否定を伴うと覚えてしまいました。理由は不明だとか。
「今日のテストできた?」「ぜんぜん」と、省略しても「できなかった」ことが伝わるほど非常に強固な教育がなされたとのこと。