「竈門炭治郎」とスラスラ書きたいそこの君、塩竈市が「竈」の正しい書き方を教えてくれてるよ
結婚、離婚など、戸籍に関わる届けは、「塩竈」と正確に書こう
「塩竈市の竈の字の書き方」を制作し、配布しているのは、塩竈市役所市民安全課窓口係だった。担当者はこう答えた。
「『竈』の字の書き方を説明する、こういった印刷物はもう20年以上も前から作られてていたと思います。住民票や印鑑登録などの申請書類に記入される場合に、参照していただいております。現在は、塩竈市に転入される方には、他の案内書類と一緒に封筒に入れてお渡ししています」
担当者によると、実際には「塩釜」と表記する人が多い。たとえ「塩釜」と書かれていても、市役所の職員は「塩竈」と解釈することになっているという。「塩釜は塩竈のこと」というハンコも用意されていて、必要があれば訂正するそうだ。
とくに、結婚、離婚など、戸籍に関わる場合は、正確性を担保するため、「塩竈」と記入することをお勧めしている、とのこと。
「私は地元出身で、塩竈市内の小学校、中学校に通っていましたが、学校で『竈』の字の書き方を教わったような記憶があります。塩竈市の子どもたちは書けるのかもしれません」と担当者。
「鬼滅の刃」の影響で、「塩竈市の竈の字の書き方」が欲しいという希望者からの問い合わせはありませんか? と聞いてみた。
「今のところ、そういった要望は伺っておりませんが、必要があれば、考えなければいけないかもしれませんね」
ちなみに、塩竈市のホームページ内には、「『竈』の字について」というページも用意されている。そこには、地名の由来として、この地に海水を煮て製塩を行う竈(かまど)があったと紹介されている。古来より有名な地名であったようだ。
改めて竈の字の書き方を覚えて、「竈門炭治郎」も「塩竈市」もスラスラ書けると、かっこいいかもしれない。