これはインスタ映え抜群...! 長崎にある「フルーツバス停」がみずみずしくて、おいしそう
長崎県諫早(いさはや)市に、こんなパスの待合所があるのをご存知だろうか。
赤く丸いフォルムに葉、そして茎...そう「トマト」だ。青い海をバックに、ポップなカラーが映えている。バスに乗りに来たのに、ずっとそこにいたくなってしまうようなデザインだ。
諫早市の小長井地域(旧・小長井町)では、このように野菜や果物をモチーフにした待合所が点在しており、「フルーツバス停」と称されている。
フルーツバス停は、トマトのほかにも、イチゴ、メロン、スイカ、ミカンがあり、見る人を楽しませている。厳密にいうとバス停ではないし、フルーツでないものもあるが、それも愛嬌があっていいだろう。
「かぼちゃの馬車」を参考に
フルーツバス停は、なぜ小長井に誕生したのだろうか。
諫早市の公式サイトによれば、設置のきっかけは1990年に開催された長崎旅博覧会。長崎の玄関口として訪れる人々の心を和ませるために、小長井町が整備した。
フルーツバス停は1989~93年度にかけて、諫早市中心部から佐賀方面に向かう国道207号線上に14基設置。以降、県道に2基が追加されている。
しかし、なぜ「フルーツ」なのか...。Jタウンネットが2020年9月16日、諫早市商工観光課の担当者に聞いてみると、
「小長井町で生産されていた農産物を活かし、グリム童話『シンデレラ』に登場する『かぼちゃの馬車』がアイデアの元になった。発案は当時の町長ともいわれているが詳細は不明」
とのこと。たしかに小窓のついた大きなフルーツに、入り口がぽっかり開いている様は、カボチャの馬車を彷彿とさせる。
写真映えすること間違いなしのこの待合所。担当者によれば、やはり写真を撮っていく人が多く見られるという。
インスタグラムで「#フルーツバス停」で検索してみると、このハッシュタグが付いたものだけでも1万4000件ほどの投稿がある。ほとんどが国道沿いにあるということで、車やバイクで「フルーツバス停巡り」を楽しむ人も見受けられた。
諫早市に行った際はドライブがてら立ち寄りたいところだ。