オシャレでかわいい「マカロン」を誰でも気軽に買える自販機が千葉にあった
売れ筋は、バニラとチョコ
答えてくれたのは、店主の静間郁美さんだ。
「フレンチマカロンというと、ややおしゃれなお菓子というイメージがありますが、実は伝統的で身近なお菓子なのですよ」と静間さん。
「ノコボンボン」のオープンは、2019年12月。以前は洋菓子店に勤めていたというが、結婚後は、専業主婦だったという。
「マカロン専門店というのは他にあまりないようなので、差別化を考え、マカロンだけに絞ろうと思いました。一人でやるつもりだったので、マカロンだけならなんとかやれるだろうとも思って......」と、静間さんは語る。こうやってワンオペのマカロン専門店はスタートした。
小学生の娘さんの発案で、自販機での販売を検討し、2020年2月から、自販機を設置した。自販機導入にあたって、いちばん大変だったのは、マカロンにぴったりのビンを探すことだったという。
夏はマンゴーやレモンなど、季節のフルーツをとりいれた商品を企画したりしているが、自販機での売れ筋は、バニラとチョコだという。
自販機での売れ行きを聞くと......、
「マカロンは1日平均約20ビンくらい売れています。お店の方は、月曜、木曜は定休日、日曜も隔週お休みで、その他の日も基本的に15時までと、営業時間も限られていますが、自販機は毎日24時間、雨の日でも文句も言わずに働いてくれます。お店が休業中も販売してくれるので、本当にありがたいですね」
お客さんはどんな人が多いのか、聞いてみた。
「この辺りは住宅街なので、車や自転車で来られる方が多いですね。リピーターのお客様が多いような気がします。そういえば、中学生か高校生の男の子が自転車で買いに来られる姿を、ときどきお見かけしたことがありますね」
洋菓子店に一人で入ることを照れ臭く感じる男の子も、もしかしたらいるかもしれない。
その点自販機なら、男の子が500円を握りしめマカロン1ビンを買いに来たとしても、けっして恥ずかしくはないだろう。千葉市稲毛区では、マカロン男子が出没し始めているらしい。