品川→東京間でシウマイ弁当は完食できるのか? 東海道新幹線CMを徹底検証した猛者が現れる
投稿者「次はゆっくり味わいたい」
そもそもMarqueさんは、どうやってこのシーンが上り列車の品川~東京駅間であると推測したのだろうか。Jタウンネットは26日、Marqueさんに詳しい話を聞いた。
Marqueさんは鉄道会社に勤務する20代男性。シウマイチャレンジを実践する前日に、CMの該当のシーンについて以下のような投稿をしていた。
「オタクがチェックすると
(1)DE席が進行方向左側なので、この列車は上り列車
(2)崎陽軒のシウマイ弁当(東京工場調製)を食べてる
以上の2点から この旅客は、品川で崎陽軒のシウマイ弁当を購入して東京まで新幹線に乗車していると推定される。急がないと東京到着までに食べきれない」(8月11日投稿、一部編集)
まず(1)はどのように判断したのか。CMで登場する座席シートの色や座席数から、会社員風の男性2人組が座っているのは普通車の2列シート...つまりD、E席であることがわかる。また窓の外を流れる景色の方向から、D、E席があるのは進行方向左側。JR東海の公式サイトに掲載されている座席配置と照らし合わせると、東京方面に向かう上り列車であると考えられる。
続いて(2)。シウマイ弁当は東京工場と横浜工場、2か所の工場で製造されたものが販売されている。その違いの判断材料は弁当に「紐」が掛かっているかどうかだという。紐のないものが東京工場調製、あるものが横浜工場調製とされており、CMを見る限り弁当付近に紐は見当たらない。Marqueさんはそこから、CMに登場しているシウマイ弁当が「東京工場調製」だと判断した。
そして東海道新幹線の駅構内や駅直結の商業施設で、崎陽軒の商品を扱っているのは、東京駅、品川駅、新横浜駅、小田原駅の4駅。Marqueさんは新横浜駅の崎陽軒に「東京工場調製」のシウマイ弁当がないことを確認し、弁当が品川駅で買われたと推測したという。
Jタウンネットが27日、崎陽軒の広報担当に確認したところ、東京工場調製のシウマイ弁当に「紐がない」のは事実。また、4駅の中で東京工場調製の弁当を売っているのは品川駅と東京駅で間違いないとのことだった。
また車内販売などの業務を手掛けるジェイアール東海パッセンジャーズの公式サイトによれば、シウマイ弁当の車内販売はない。近しいものとして、お土産用の「真空パックシウマイ30個入」が販売されるのみだ。
以上のことから、Marqueさんは該当のシーンを上り列車・品川~東京駅間の出来事と判断。検証した時の状況を聞いてみると、
「品川駅発車直後、列車が動き出したくらいのタイミングで開封し始めました。写真とかも撮っていたので、開封する間すでに田町の辺りを走っていて焦りました。
食事中は必死であまり覚えていません。とにかく食べ続けました。
食べ終わったのは有楽町駅の脇を通過している時でしたので、実質、田町~有楽町で完食ということになります。
弁当の片づけなどせわしなかったですが、東京駅では無事に降車できました」
とのこと。完食できたとはいえ、せっかくのシウマイ弁当をゆっくり食べられないのはちょっと残念だ。Marqueさんも「次はもっともっと、ゆっくり味わって食べたいなと思いました」としている。