「これ以上のものは収穫したことがない」 トマト農家が忘れられない「完璧なハート型トマト」がこちら
2020.08.11 20:00
「まったくの偶然です」
曽我農園代表の曽我新一さんによると、話題となったハート型のトマトを収穫したのは、2011年3月13日だったという。
「東日本大震災で大変な時だったのでよく覚えています。当時、皆さんに元気になって欲しくてブログに載せたりしていました」
8月10日がハートの日だということを偶然に知ったので、「ハートにまつわる写真を投稿してみよう」と思い立ったという。
ハート型のトマトは偶然にできたのだろうか、それとも......? と、曽我さんに聞いた。
「まったくの偶然です。型にははめていませんし、はめたとしてもこういう大きいトマトは正常には育たないと思います。
一つ要因があるとすれば『ファースト系』トマトを使っていることです」
ファースト系とは、トマトの品種のこと。曽我さんによれば、
「一般的な桃太郎系と違って、昔ながらの酸味がある品種で、春に栽培するとスターマークという線がびっしり入るのと、お尻が尖る特徴があります」
という。つまり、お尻の部分が尖るファースト系トマトだから、このようにきれいなハート型になったと考えられるわけだ。
「『ファースト系』は、形は歪(いびつ)で、栽培が難しい系統の品種ですが、とっても美味しいトマトです。お尻が尖るというのが、ハートの形のポイントだと思います」
ツイッターの反響の中で、おもしろいと思ったものは何だったのだろう。曽我さんに聞くと...。
「ツイッターのいいねのハートマークとそっくりという感想と、待ち受けにすると恋が実りそうという感想が、おもしろいと感じました」