内陸なのに「●●島」だらけ...なぜ? 石川にある不思議な地名の由来を追った
2020.07.25 06:00
氾濫を繰り返してできた島
川北町や白山市の手取川流域の平野部には、漆島、森島、向島など「○○島」という地名がとてもたくさんあるんです。
白山市には12か所、川北町には6か所、計18か所ありました。
〇〇島という地名は、手取川の周りに多いです。
かつて手取川は、度々氾濫を起こしていました。その氾濫が起こったときに、大量の土砂や石がたまった場所がこんもりと島のようになります。
やがて川の位置が移動し、その平野部は田んぼとなりましたが、土砂がたまった場所は高いところを利用し、そのまま集落となり広がっていったのです。
実際に集落の海抜は、大きいところで8メートルも違うそうです。
手取川の歴史を感じさせる地名なのですね。
(ライター:りえ160)