このタヌキは「狂狸(きょうり)」です 動物園の斬新すぎる紹介文が話題に→本当はどんな子?飼育員に聞いてみた
説明書きの制作者は退職
話題となった説明書きは、ロコちゃんが管理棟から獣舎に移動した際、齋藤さんから世話を引き継いだ担当者(当時)が制作した。
しかし残念ながらこの制作者はすでに退職。「危険(狂狸)」と書かれている理由について、齋藤さんは、
「僕にとっては全然危険ではないですが、他の方から見たら危険に思うんでしょうね」
と推測する。
制作者はいったいどんな思いでこの説明書きを作っていたのか...。
想像するとなんだか切ない気持ちになる。
齋藤さんによれば、ホンドダヌキは特段懐きにくい動物というわけではなく、小さいころから育てれば懐くこともある。ただ、一人の人間が育て続けることで他の人には慣れないことは、ホンドダヌキに限らずあることだという。
また、「美タヌ」という表現については、
「僕ら目線になるんですけど、他のタヌキに比べて鼻がスンと長いように感じます。足も結構長く、スレンダーな感じがします」
とのこと。齋藤さんから見ても、美形の部類に入るようだ。
狂狸という紹介文が話題になったことについて、齋藤さんは、
「見た目は結構綺麗なタヌキなので、他のタヌキとは違うという点を見ていただきたいです。狂暴な面もありますが、かわいい面もあるので、親としてはできればそういうところも見てほしいと思います」
としている。